2017年6月22日木曜日

勘とコツか

本日はゼミの日。
昨日,若手・中堅の教員と職員さんと楽しい会を開き,その楽しさがゆえにちょっと飲みすぎたため…若干体調は優れなかったが…
やはりゼミが始まると,その議論の楽しさから,すぐに集中できる。
今日は,特に3年との議論が面白かった。
社員のなかには,すぐに仕事を覚え,自分なりに工夫してアレンジして,未知の仕事にもうまく適応して成果を上げる者と,なかなかそうはできない者がいる。
前者はどうやったら育成できるのか,そもそもなぜすぐに仕事を覚えられるのか,要すると,そういったことを研究しているグループがある。
メタ認知的な思考形式を備えているものは,この仕事の本質は「要はこういうことだな」と抽象化する能力に長けているのでは?と考えているようだ。
コツをつかむのがうまいって言い換えることもできるだろうね。
経験的に言えば,コツをつかむのがうまい連中は,よく他人の仕事を観察するとともに,よく質問をするね。
そのうえで実践するのだが…
こういった連中は,他人を観察するだけではなく,自分のことも良く見えている。
まるで天井から自分のことを俯瞰して眺めているかのように。
知識上のコツをつかんだうえで実践するから,習熟も早いし,実践上のコツもすぐにつかみ,さらに高次に習熟していく。
未知の仕事に取り組む際も,それまでの経験をベースに,勘を働かせてコツを微修正し,試行錯誤を迅速に行って,すぐに適応してしまう。
だからこそ,新しい仕事にも新しい環境のなかでも,すぐに高パフォーマンスを実現することができる。
コツをつかみ,勘で適応する。
…こういったことをゼミ生と議論していると,本当に楽しくってしょうがない。
3年生はまた,この時期としては稀なぐらい,議論の仕方およびその展開の仕方がうまいね。
この調子でいけば,きっと独創的で,インパクトのある研究成果を生み出すことができるよ。
頑張ろうね。

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