渡辺ゼミがここ数年,非常に高いパフォーマンスを継続的にあげ続けることができているのには理由がある。
3年生の時に行うグループワークの進め方がポイント。
毎年3つのグループが組成されるが,グループワークを長期にわたって実践する場合に陥りがちなのは,自分のグループの研究にばかりに意識がいってしまい,他のグループの研究報告はただ聞いているだけになってしまうこと。
たとえグループに分かれても,互いに互いの研究をより良くしてあげたいとの想いから,助け合い,厳しい意見をぶつけあい,切磋琢磨することが非常に大事なのである。
ゼミ生一人ひとりが,ゼミのなかで唯一無二の存在になれば,ゼミのパフォーマンスは自ずとあがっていく。
渡辺ゼミの場合,ここ数年,同じ学年内はもちろん,学年を越えたところでも,互助的な関係,切磋琢磨する関係が成立してきた。
仲良しクラブではない,真の優しさは激烈な厳しさのなかにあることを理解した関係。
そんな関係が,である。
3年のグループワークを経て,4年生の個人による卒論研究の段階に至っても,同様である。
渡辺ゼミの卒論の研究は,個人の名のもとに行われるが,一人ひとりの卒業論文はゼミ生全員による合作と言ってもよい。
ゼミ生全員が妥協せずに良い研究を成し遂げるために,厳しい意見も厭わずに,時に自分の研究時間を犠牲にしてでも他の人の研究を支援する。
渡辺ゼミでは,そんな風土を維持し続けていきたい。
大事なのは,利他的な行動である。
強いられるのではない。
自発的に助けたい,他の人(グループ)の研究をより良くしたい,という気持ちが醸成されることが,大事なのである。
どうすればいい?
組織市民行動や文脈的パフォーマンス,向社会的行動などについて研究を積み重ねてきた,渡辺ゼミの知見をもってすれば,分るだろ。
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