2026年1月3日土曜日

翔平とイチロー

先ほどまで,ドジャースの大谷翔平に関するNHKの番組を見ていた。

面白く視聴することできた。

と,そこで思い出した。

大谷翔平は,自己のプレーを最新のテクノロジーに基づきデータや映像で可視化して,それを次のプレーに活かすことで有名。

試合中も良くタブレットで,自分のプレーを映像やデータで確認している姿がテレビに映る。

イチローはそれを批判する。

いや,データや映像の確認自体を批判しているのではなく,それが映像としてファンの目に触れることを批判しているのだ。

なるほど,と思う。

しかし,とも思う。

その場で,フィードバックを確認しなければ,次の打席でその結果を活かせない。


自己のプレーに関するフィードバックのルートは4つある。

一つは映像などによるフィードバック。

メジャーリーガーが最近していて,イチローが批判しているのが,それ。

二つ目は,コーチや監督による言語的なフィードバック。

三つ目は,自分のしたワークの観察によるフィードバック。

四つ目は,自己の経験から形成された内的な基準に基づく,結果に対する評価的なフィードバック。

イチローは,三つ目の観点からするとぼてぼてのゴロでアウトになったようなケースでも,四つ目のフィードバックに基づき,それに成功(それによって次の打席につながる何かをつかんだという意味で)との評価を下すこともあったという。

イチロー流のフィードバックは誰でもできることではない。

無数の経験から蒸留され形成される内的な基準は,誰にでも得られるものではない。

大谷も,おそらく,それは,ある。

が,大谷とイチローの違いは,確率的にヒットより出にくい長打(ホームラン)を安定的に目指すかどうかということ。

イチローも目指せば,ホームランを30本ぐらい打てたと振り返っている。

が,そうすれば打率もヒット本数も落ちるとも。

大谷は,卓越した成績を即時の映像やデータのフィードバックに基づき残している。

ファンは,イチローが言うようにベンチでタブレットに見入っている選手を見たくないかもしれないが,それを割り引いても大谷のホームランに期待している。

かほどさように,大谷の描いている世界は,想像を超えた,人を熱狂と感動に誘う世界。

イチローの想像をも超えた世界と言えよう。

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