Fortuna for all(FFA)とは?
昨年4月にそのニュースは世界を駆け巡った。
フォルトナ・デュッセルドルフが,ホームの試合を完全無料化すると発表したのだ。
衝撃と共に世界に伝わった。
日本も同様。
NHKが報道した。
アメリカの例外ではない。
ニューヨークタイムズが取り上げた。
昨日の研修では,なぜ世界の中で,ドイツのデュッセルドルフという土地で,そしてフォルトナというサッカークラブで,それが実現できたのか,その背景を深く掘り下げて知ることができた。
これって結構凄いことだと思う。
もちろん,フォルトナとしても,一挙にホームの17試合を無料にするわけではない。
今シーズンは3試合をパイロット的に無料化した。
そこで得られた経験・知見をもとに,今後5年間をかけて完全無料化を目指している。
FFAの導入に伴い生ずる,実に複雑かつ細かいステークホルダーとの関係性変化を認識し,その変化に先取りして打つ手を打っていく。
現在のフォルトナのヨブスト会長,そしてプロジェクトリーダーのダニエル氏だからこそ,できたことなのかもしれない。
しかし,実に面白い。
FFAの本質を究明し,日本のJリーグでの適用可能性を検討し,その可能性が高いと判断されるのなら,パイロット的に導入するクラブがないか探索する,そんなことを渡辺ゼミ3年生のグループ研究で行っても良い。
困難に満ちた道のりになるだろうが,その3・4年生のゼミのすべてをこれに賭けても良いぐらいの価値があるテーマだと思う。
私も,今,とてもワクワクしている。
こんなこと,フォルトナに来て,実地にお話しを聞かなければ,得られなかった知的興奮だろう。
そこにGSBCの意義の一つが間違いなくある。
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