プレゼン大会が終了し、大会を経て得た感想や経験について、何名かから連絡をもらった。
その中で、昔の私と同じような心持ちで生きている学生がいることを知った。
『私は、「できない自分」に向き合うこと以上に、成長なく停滞し続ける自分に恐怖を感じます。』
私は、昔、努力しても何も成し遂げることができず、日々鬱屈して過ごし、努力することからすら逃げていた時もあった。
大学4年生の時、バブル全盛の時代で、誰もが良い企業に就職していった。
サラリーマンをするのが嫌で大学院に進学することにしたと言っているが、正直、ゼミの周りの連中が良い企業に就職していっている中、自分が取り残されることが怖かったからだ。
そして、それなりに頑張って大学院の試験を受けたのに、1点差で不合格になった時、父親にベースラインにすら立てないことを怒鳴られ、なぜ自分はこんななんだと不甲斐なさから消えたくなった。
大学院の博士課程の時に、結婚し子供もいたのに、北関東の大学に内定一歩手前までいったのに結局ダメで、もう研究者になるのは不可能ではないのかって絶望しかけた。
岡山大学に就職できた後も、神戸大学の研究会で、圧倒的な研究力の差に絶望しかけたこともある。
ハルカと同じで、常に成長なく停滞を続ける自分に、何度絶望しかけたことか…
でもね、そのおかげで自分を驕ることは決してなかった。
驕るなんてとんでもなくて、自分のどん臭さに嫌気がさしてばっかりだったから。
自分にできることはとにかく地道に努力することだけだと信じて続けてきた。
その積み重ねが、いや重なってることが分からないくらい、本人にはほとんど実感がないくらい、本当に少しずつ少しずつだが、私を押し上げてくれた。
ハルカを見ていると、昔の自分を見ているようだ。
いや、それは失礼かもしれない。
私なんかより、ずっと実直で、努力家だ。
私もそうだったかが、ある時点で、大きく伸びる時がある。
人間の成長は線形ではない。
プラトーのような時期を経て、垂直に近いような成長を短期間で実現することがある。
今の取り組みは間違いではない。
続けることだ。
諦めずに。
私も大学を終え、1か月ちょっとアフリカを旅したが、人生観が大きく変わった。
シンガポールに行ってきなさい。
そして、自分を守ろうとする殻を破り、メタ認知をしっかりとできるようになりなさい。
君はきっと社会で有為な人材になる。
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