スポーツ政策会議で,コンサル会社からの特別賞を受賞するにことになった3年生のグループ。
そのグループのメンバーたちが,その受賞後に送ってくれたメールの紹介を続けたいと思います。
まずはゼミ長のA君からのメールを。
それが他の3年生のメンバー(20期生),そしてゼミに合格している2年生(21期生),さらには渡辺ゼミに漠然とした関心を持っている1年生にも参考になると思うから。
まず初めに、お忙しいのにもかかわらず、多くの時間を作って下さり、また、様々なアドバイスもしていただき本当にありがとうございました。この感謝の気持ちは文でだけでは表すことができないため、これからの行動で示していこうと思います。
このメールを書くにあたり、悲しみ、喜び、悔しさ、嬉しさ、楽しさ、いろいろな感情を抱きました。それでも一つ確かなことは、「最優秀賞を受賞することはできなかった。」ということです。本当に悔しくて、今までサポートしていただいた先生、20期のみんな、先輩方に対して申し訳ないという気持ちでいっぱいです。そういった感情を抱く中、主にこの大会を経て、悔しさと喜びを大きく抱きました。
まず、「喜び」についてです。
その喜びとは、賞を受賞した際に、6人が初めて、本気で嬉しがる姿を見ることができ、組織心理班全員が一つになれたと実感でき、大きな喜びを抱きました。自分は賞を受賞したことよりも組織心理班全員の顔を見て喜びました。この感情の背景にはこれまでの経験があり、長い小説みたいな感じになってしまったので、良ければ読んでいただきたいです。
私は、渡辺ゼミに入って最初に、「spjで優勝する」ということを掲げ、必死に取り組んできた。その目標を叶えるためには、組織心理班6人が一つになることが必須条件だった。4年生のゼミ長から、「班全体で仲良くならないと良い研究は作ることはできない。だから、お前が全員を巻き込んでいけ!」理由としては、研究をしていくにあたって、全員が意見を出し合い、考えをうまく組み合わせていく必要があった。また、全員がこの研究に対して本気で取り組み、協力していく必要があったからであると推察できた。しかし、最初はなかなか全員が集まって会議をする機会はなく、誰かに任せて、バイトの時間であったり、就活のことなどに重点をおいている状態であった。4月、5月の時は俺1人が研究に対して、論文を調査したり、学校に積極的に行って、みんなに参加を促しているだけであった。なぜなら、誰よりも研究に対して、目標に対して強い気持ちを抱いていたからだ。しかし、ある時Bさんが俺の家に来た時、俺の顔を見て、「私も優勝したい」と共感してくれた。Bさんはオフになるとふざけて、笑わせてきて、そんなお調子者ものだ。しかし、研究になると素直で意見を積極的に発言してくれる。それだけではない。他の人のことを思うことができ、みんなのことを引っ張っていってくれる。そんなBさんが強い熱意をもった。それ以降2人で、みんなの参加を促したり、ミーティングを設定するようになった。でも、この2人の力だけでは小さすぎた。
ある時6月の上旬にC君、D君、Bさん、Eさん、俺を合わせた飲み会を開いた、そこでEさんが初めて研究に対する考えや思っていることをうち明かしてくれた。そして、初めてEさんが涙を流した。その光景にD君は「こんなに本気でみんなが取り組んでいるなんて思わなかった。ごめん、これからは俺も全力で取り組む!」そう口にした。D君はいつも冷静でみんなが気づかないことに気づき、判断してくれる。しかし、滅多にDkunn は熱くはならない。自分の興味のあるスポーツのことではなく、組織心理学のことに対してならよっぽどだ。でも、Eさんの姿を見て、明らかに変わった。D君の目を見たらすぐに分かる。それ以降、D君は自らバイト時間を削ったり、授業の時間を削って、研究に取り組むようになった。
Eさん、C君などは決してゼミに対して全力で取り組んでいないわけではない。ゼミの時間や、その放課後、みんなが集まるときには必ず出席して、意見やアイデアを出してくれる。だがしかし、本気で熱意を持っているわけではなかった。だからこそ、俺はこの三人が研究に対して、このチームに対してものすごい熱量を抱いて時、すごいチームになるのではないかと思った。だからこそ、この三人を巻き込もうと努力した。
C君は元から塾講師というものが中心にあり、その次にゼミという順番でゼミに取り組んでいた。塾講師の取り組みは毎週6日ほどあり、当然ゼミに対して時間を割くことはできなかった。そこで俺はC君に「塾講師が忙しいのは分かるけど、少しぐらいゼミに時間回してくれてもいいじゃん…」そのような発言をしてしまい、喧嘩をしてしまった。ともやは、自分の意思を強く持ち、人の気持ちを考えるのがうまい、また、教えることがうまいので、皆が考えている事を理解させ、会議をスムーズに行うことができる。そんな強みを持つC君と喧嘩したその日の夜C君から電話がかかってきた。「俺は塾講師に対しても全力で行いたい、だけどその上で、組織心理班のために全力で取り組んでいくようにするよ!だって大会に勝ちたいから。」そういった言葉を俺に伝えてくれた。その次の日から塾講師の隙間時間を練りながらも研究に対して取り組んでくれた。
Eさんは初めは1番ゼミに対して、微妙な熱意であまり行動で示してくれなかった。涙を見せてから、班のミーティングには必ず出席してくれるようになったが、意見を伝えてくれるようになったり、質問をしてくれるようになったとはいえない。Eさんは、他の人と比べ、積極的に行動せず、自分の意思を弱く持ってしまい、自分に自信を持ちづらい人だ。だがしかし、カホは人の意見を丁寧に聞き、問題に対してしっかりと考えようとしてくれる。そんなカホが自発的に行動してくれたら、すごい化学反応が起きると感じていた。ある日、spjの発表資料を作っている際に初めてかほは行動で示した。先生に問題意識で重要になる流れについて自らが質問をしてくれたのだ。この行動は第三者から見たら、簡単な行動かもしれないが、Eさんにしてはとても勇気のあることだし、難しいことであった。だがしかし、Eさんは勇気を振り絞って、行動を起こした。それ以降Eさんは思っていることを言うようになったり、自分たちの研究に対して、全力で取り組むようになった。
このように一人一人が持つ強み、弱みが違う組織心理班が研究が進むにつれて研究に対して積極的に行動を起こすようになり、皆の本気の力が結集したグループになりました。だからこそ、賞を取った瞬間、みんなが笑い心の底から喜ぶ姿を見せたのだと思います。
しかし、同時に大きな悔しさも抱きました。
他の5人が研究に対して熱意を高くして、良い意見だったり、良いアイデアを生み出していく中で俺だけは、先生のフィードバックやみんなの意見、研究を理解するだけで、なかなか良いアイデアを見つけることができませんでした。非常に悔しく、今まで人一倍研究に対して向き合ってきたはずなのに、研究をよくするための改善策やより良くする方法をC君、D君、Bさんが中心となって生み出されていく、そんな本気のあいつらの考えに本気の俺の考えが追いつけなくなる感覚がして、悔しくてたまりませんでした。それに、掲げていた目標を叶えることができず、本当に悔しかったです。
こんなに悔しい思いをしているのは、まだ自分として甘いところがあり、他の人に頼ってしまったり、他の人の意見を尊重しがちなところがあります。だからこそ、自分自身がもっと変わっていく必要があり、研究に対してもっと貪欲に努力し続けることが大切になるのだと感じました。
この経験は貴重なものであり、自分自身を変えた経験であると思います。ここで抱いた感情を忘れることなく、これからのゼミに活かしていこうと思います。また、このような組織心理班の様な関係性をゼミ全体で抱くことができるように中心となってゼミのみんなを巻き込んでいきたいと思います。
最後になりますが、今まで、様々なことに多くの時間を割いていただき本当にありがとうございました。これからもご指導の程宜しくお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿