誰でも心のうちに闇を抱えている。
私もそうだ。
順調満帆な人生の真逆の人生を歩んできた。
そんな私も大学のゼミがあったから変われた。
初めて「大人」を好きになった。
それが私の師匠。
厳しい人だった。
でも、ふわふわと生きてきた私には新鮮だったし、何より人間らしかった。
人生を変えてくれた。
かほど左様にゼミは大学において最も重要な授業。
ゼミこそ大学だし、大学といえばゼミというくらい。
だからこそ、私のゼミを志望してくれた学生の想いにはできるだけ応えたい。
が、しかし、私にも指導に充てる資源には限界がある。
過去最多の合格者数はたしか21名。
それ以上は…無理だ。
その過去最多の合格者数を出したとしても、17名を落とさなければならない…
行動で示してくれた人を優先する。
それが大事な基準。
ゼミ訪問をしてくれたり、過去の講座での振舞いを考慮したり、とにかくあらゆる要素を加味して総合的に判断する。
合格と不合格の境目は、本当にコンマ何点の差になるだろう。
なぜ不合格だったのか問われて、なんと答えることができるだろう。
コンマ何点で落ちたって、事実を伝えた方が良いのか…
私は実は大学院を一回不合格になっている。
後に副指導教授の先生に聞いた。
0.5点足りなかったよって。
ショックでなかなか立ち直れなかった。
しかし…大学院の試験は浪人すればリベンジできる。
人生で最も勉強した浪人時代を経て、これも後に聞いたのだが、翌年は一番で大学院に合格した。
あの一年が私の性根を創った。
だから、今では有難い経験だったとポジティブにとらえることができている。
だが、ゼミの試験は一度きり。
彼ら彼女らにリベンジはできない。
しかし…と思う。
人生に起きるすべてのことには意味がある。
ここで不合格になったとしても、それには必ず意味がある。
顔を上げ強く前進してほしい。
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