2023年10月10日火曜日

プロデュース論3回目!!

今日の中大商学部のプロデュース論の講師は,毎日放送のスペシャルエキスパートであり,プロデューサー・演出家でもある,水野雅之氏!プレバトとか,林修先生の番組とか,ヒット番組をバンバン出してきた,プロ中のプロ。


『プロデュースにまつわる誤解2つ』

①制作者に奇想天外な天才はいない。

プロデューサーは意外と常識人。

じゃ何が大事なのか?

プロデュースは総合力。

閃きは2%ぐらい。街ブラ,読書,人づきあい,ネット情報,映画,失敗の経験などインプットが大事。

プロデュースとは,自分の総合力から最適な要素を抽出すること(プロデュースとは,インプット:アプリのインストール,容量と抽出:OSのアップグレイド)。

②「ゼロイチ」という言葉に惑わされない。

世の中に新しい創造などない,あるのはただ発見である(ガウディ)。

企画とは「ありえない掛け合わせ」(鎌倉殿の13人「時代劇×ホームコメディ」。

掛け合わせの汎用性(「そうだ京都へ行こう」突発的×遠距離旅行,「厳島神社」海×鳥居,「WBCでの中居正広の言葉」泥だらけ×ストッパー)。

掛け合わせのコツ:徹底的に面白かった実体験を書き出す(プレバト:「言われたくない悪口」×「才能アリナシが一瞬で判明」)。

最近面白い出来事って何?という質問がポイント。

企画は,3つを掛け合わせたら特色が出てくる(「アメトーク」芸人×ひな壇×くくり,「ポツンと一軒家」Googleアース×過疎地の一軒家×生活の覗き見)。

3つのうち1つは「側(ガワ)」の要素を入れる(本質的なこと×本質的なこと×プラットフォームトレンドorレトロor出演者orランキングなど)。

「バナナサンド」は伝説的番組の画作りを掛け合わせてV字躍進(バナナマン&サンドウィッチマン×ハモリ我慢×8時だヨ全員集合)。

Non-verbalな面白さ(「8時だヨ全員集合」の「志村うしろうしろ!」,「Eテレのわんわんワールド」は50年前のコンテンツである,8時だヨ全員集合の要素を取り入れている)。


『企画をヒットさせるためのたった1つの公式』

できる仕事・やりたい仕事(第1象限),できる仕事・やりたくない仕事(第2象限),できない仕事・やりたくない仕事(第3象限),できない仕事・やりたい仕事(第4象限)

第2象限の仕事をすべき!!

やりたくなかった仕事でも,それによってオーディエンスが満足や感謝してくれると,まぁやってみてもいいかな,という気持ちになる(達成感が得られる)。

これを繰り返している第1象限に移行できる可能性が高まる(この道筋は公式化できる:クリエイティブのOSを実装・アップデートする(これは自分次第でできる。目の前のことを頑張ってT字を目指す。パソコンのスリープモードのような生活。日々を企画にする。)。運も味方につけてヒットする。周囲の見る目が変わる。仕事の幅が広がる。クリエイティブのOSの幅が広がる…)。

スタンスとしてNO.1を目指すべき。

NO.1になるには,コア・アイデアを絞り出すことが大事(プレバトは「知のビフォーアフター」,これはすぐに出てこない。変遷してたどり着く)

企画のコア・アイデアは自分自身のコア・アイデアにもなる。

第4象限から第1象限にはなかなかいかない。


『5つの普遍的なプロデュース術』

①VS構造(プレバト,有吉の壁,サンクチュアリ)

企画を外に開いてVS構造を創る(小倉優子の大学受験)

②「壁」を乗り越える(マツコの知らない世界,林先生の初耳学,人志松本のすべらない話)

③公式の美しさよりも見たいものを優先する

まつもtoなかい:ありえない組み合わせ

一番つらく最悪なのは「見たら面白んだよね…」

④本能スイッチ

ハイボール(ビールジョッキにハイボールを容れる),歯みがき粉(スースーする成分は葉を綺麗にするには必要ない,が,あれがスイッチとなって綺麗になった気になる),一本グランプリ(ポイントが蓄積されたのが可視化されていること,10ポイント獲得が明確,屈辱感が可視化,この10年でこんなに巧妙にスイッチが組み込まれているのは,ない)


『まとめ』

Youtube・Instagram・地上波…総力戦の時代が来た!!

新木優子:公式Youtube・TikYok・地上波「あらきあるき」

地上波だけではやっていけない時代になっている。

NoギャラでSNSで製作をしたが,結果としてマネタイズできている。

今は複数の媒体で勝負していかなければいけない時代。

多くの人を楽しませる企画の出し先は,マスとは限らない。

総力戦の時代で大切なこと…就活の志望動機を大切にしてください!

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