本日最終日は,チケッティングのダイレクターのThomas Schröder氏からのご講演。
5年前からフォルトナのダイレクターを務めている。
チケッティングは,試合やイベントに来る際の入場券を販売するのが役割。
貴重な収入源の一つ。
47.6mが全体収入(2部でトップ4),放映権収入18.8m:40%,チケッティング8m:17%(コロナ渦前は12か13m),Wergung18%,移籍金4.2m9%
Home-Ticket(おおよそ20€),VIP席(Hospitality,300€)
Away‐Ticketもフォルトナ側が販売
Season or Day Ticket(シーズンチケットは夏に売るが,その期間はクラブとしても資金が必要な時期で,例えばそれで選手を獲得したりする)
16000席はシーズンチケットで埋まっている。
誰でも簡単にチケットを買えるようにするのが現在のチケッティングの課題。
数年前にチケット購入のアプリを開発した(Tickets all in one F95,2017シーズンに開発決定し,半年ぐらいでアプリはできたけど,当初は機能がHPだけとか限定的で徐々に機能が充実してきた。アプリ利用者数は約3万。2020年にチケットをすべてアプリから購入できるようになった)。
より簡単に購入できるように(ブンデスリーガ1部のほぼすべてのクラブがアプリでチケット購入ができているが,フォルトナがかなり先行しており,他クラブはまだ機能は充実していないところが多い。2部では半分ぐらいしかチケット購入アプリはない)!!
チケットを購入したら,電車がフリーになるが(チケット販売数×1.5€ほどを鉄道会社ラインバーンに支払っている),チケット確認のセキュリティが電車内に回ってきたときも,携帯端末上でチケット示すことができる。
Self-Services:自分のアカウントでログインしたら,自分のチケットを友達に譲渡したりすることができる(Secondary market)。
ウルトラスのエリアのシーズンチケットは300~400€。
Suppoorter Pass:一定のお金(例:100€)を支払うことで準シーズンチケットのようなものを購入することもできる。来ても来なくてもいいし,来る場合は10€とかで入場できる。払い戻しのリスクを低減することもできる。コロナ渦を経て考案されたシステム。ブンデスリーガでは初めてのシステム。
半シーズンチケット,3試合だけのコンビネーションチケットなどもある。
フライヤーのコード入力すると割引といったシステムもある。
2021/22シーズンには,25万人以上のビジターが来場(コロナがなければ倍以上)
メンバーシップ(会員制度):会員数は28000人(大人は平均60€,子供は30€),参加,ニュース,会員限定のドキュメントやチケット,監査役会の会長選任の投票権
会員総会に参加するのは,だいたいいつも400~500人
会員の年齢分布:40~50代が厚い。若者は相対的に少ない。
チケッティングはチケットを売るだけではなく,どうすれば会員を増やしていけるかを考えるのも重要な仕事。
会員にランキングをつけている(5年ごとにランクアップしていく)。
別に何の特典があるわけではないが,自己顕示欲が刺激。
イベントに対する意見などもアプリを通じて出すことができる。
スタジアム内のQRをスキャンすると,アプリで様々な情報(選手情報や歴史情報など)を取り入れることができる。
キッズクラブ(14歳まで,2000人所属):エスコートキッズ,クリスマス・イベント
ティーンクラブ,オーバー60クラブなどもある。
ホームゲームとホームゲームの間に様々なイベントを開催(競馬場訪問,ミュージアム訪問等)
トニーボックス(小さなラジオ,物語や音楽が流れる箱):キャラを創りシリーズ化し,フォルトナの過去や物語を流している。メッセージ性も含めている(多様性や環境等)。
チケッティング部署は現在9名いるが,メンバーがもう少し欲しい…
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