スタジアムに到着。
アレキサンダー・ヨブスト会長とご挨拶してから,早速ファイン対応部署の責任者のケヴィン・ハレバッハ氏にプレゼンしていただく。
ファン対応部署はブンデスリーガ固有のもので,日本にはない。
ファン対応部署は3名と1名障碍者(そういうファンに対応,そのための席が95席ある,目の見えないファンや耳が聞こえない方に対応する席もある,全部で120席以上)で構成。
1名はファンクラブの代表,半分はクラブから半分はファンクラブが人件費を支払っている。
過去に大きな問題があった時に,長い間,ファンクラブにいた人が選ばれた。
ファンの文化を大事にしながら,これからの新しい文化を創っていくのが役割。
どのクラブにもウルトラスという熱狂的なファンがいるが,コレオグラフィなどを自分たちでっ創るが,それをまとめるのもファン対応の仕事。
ファンの中でうつ病でお亡くなりになられた方がいたが,その人のためにデポジットを集め,お見舞いするだとかもしている。
セキュリティも重要な仕事を担っている。
1部と2部はファン対応の部署が必須。
3部も今年から1名は置かなければならなくなった。
ファンクラブとのミーティングは,必要に応じて随時(1年にだいたい2,3回)。
スポンサー企業には固有のカラーがあるが,それをすべて赤と白に統一したいというファンの要望を受け入れ,それを反映させるように実現していく手助けをするのも,ファン対応部署の仕事(担当部署とのコミュニケーションを円滑にする)。
警察と警護に関するコミュニケーションをとるのも仕事。
ブンデスでファン対応というのができたのは,1992年から。
最初はファンがボランティアとして行っていたたが,2009年から報酬をもらってプロ(正社員)として活動するようになった。
イタリア,スペイン,イングランドのファン対応する部署は,ブンデスリーガとはかなり異なるそうである。
むろん日本のそれとも大幅に異なる。
ドイツは「オーガナイズ」というの重視する文化があるからではないか。
例えば,ちょうど我々が滞在している時に,鉄道やバスがストライキを起こして交通マヒが起こっているが,そういった際に試合があった場合に,どのように対応するのか,それを検討するのもファン対応の仕事。
フォルトナほどの伝統があるクラブは,それを守るのと同時に,ファンのために新たなことを産み出すのも重要な仕事。
コロナ渦を経て,あのドルトムントさえ,新しい策を考案しなければ,スタジアムが満員にならない。
新しいファンのための対応を考えなければならない。
コロナ渦の収束が始まり,少しずつ観客を入れるようになった際に,その少ない観客として誰をスタジアムにいれるのかについて対応することも。
障害のある方がアウェイに帯同できるようにツアーを組んだりもしている。
女性がスタジアムで試合を快適に観戦できるように,困ったことがあった場合に相談しに行ったり,電話することができて,すぐに対応してくれるようになっている。
フォルトナに女性客が多いのは,そういうことも活きているのでは。
こういったことは,普遍的な価値観ベースで行っていることだ。
質問も40程度で活発に議論。
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