2022年12月24日土曜日

初志と想い

茨木のり子の詩。

再掲。

僕の好きな詩。

ところで、ゼミ。

ゼミ生は、ゼミに入る際には、面接で、あるいはエントリーシートで、その志を訴えたはず。

その初志が貫徹されているか?

ひん曲がってはいないか?

よく考えるべき。

想いに対して想いで応える人間になること。

それが大事。

それも大事。

それと初志。

それらが共有・貫徹できない人間は、敢然とされよかし。



ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて


気難かしくなってきたのを

友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか


苛立つのを

近親のせいにはするな

なにもかも下手だったのはわたくし


初心消えかかるのを

暮しのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった


駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ

0 件のコメント:

コメントを投稿