今日は土曜日ですが,早朝7時からお仕事。
寝ざめも良く,すっきりと始動。
最近,原田マハの『本日は,お日柄もよく』という小説を寝る前に読んでいるのだが,読んでいるととっても「ほっこり」して,優しい気分で眠りに入れているからかなぁ。
さて,ジョブクラフティングのメタ分析の論文を読む。
ジョブクラフティングとは,組織成員が自分の仕事の(認識された)特徴を積極的に変えるといった,能動的な・主体的な行動のこと。
良く例に出されるのは,ディズニーランドで掃除をするキャストがいますよね。
そのキャストが,掃除をしつつも,箒の先を水に濡らして,あたかも筆のようにして地面にミッキーとかキャラクターを上手に書き上げ,それが人気を博し,仕事の一種になっていくといったように,自らのやりがいをベースにして仕事を創りだしていくような行動のこと。
ジョブクラには,やりがいのある仕事を増やす方向性を持つものや,妨げとなる仕事を減らす方向性を持つものなどがある。
ジョブクラに関する研究は,2010年代以降,急速に増加しているが,メタ分析はなかったような気がする。
以下の論文は,ジョブクラをこれまでの職務行動に関する理論的なモデルに統合し,かつジョブクラについて様々に指摘されてきた先行要因と結果要因に関してメタ分析を行っている。
ジョブクラはだいたい3つの次元に分類されるのだけれども,それらを統合的に捉えた際のジョブクラと次元別に捉えたジョブクラが,それぞれ何と関連しているのかを明らかにしている。
例えば,個人のパーソナリティだと積極性,またはワーク・エンゲージメントと強く関連していることがわかっている。
次元別に捉えると,また別の結果が得られているのが面白い。
例えば,仕事を増やす方向性のジョブクラは,他の仕事で高いパフォーマンスをあげていることと関連しているが,仕事を減らす方向性のジョブクラは離職と関連しているって。
Job crafting: A meta-analysis of relationships with individual differences, job characteristics, and work outcomes
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0001879117300477
ジョブクラは,過去の渡辺ゼミの期でも,研究対象となったことが何度かあるが,こういうメタ分析を最初に読んでおくと,体系的な理解のもとレビューができるので,とっても良いと思う。
現役生でこの論文を読みたい人は連絡してくださいね。
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