本日のJリーグビジネス論Ⅰは水戸ホーリーホックの回。
ご登壇いただくのはJリーガーとしての経験もお持ちの西村卓朗氏。
ここ数年お付き合いをしており,Jリーグビジネス論だけではなく,学生が主体的にJリーグのクラブが抱えている課題の解決に取り組む「スポーツビジネス・プロジェクトⅠ」にもご協力いただいている。
さて,まずはサッカークラブという組織が提供するサービスの特長について。
①感情面に直接的に働きかけることができる(夢,感動,希望,一体感,興奮,落胆等
②非日常的な時間や空間の創出
③筋書きがないストーリー
理念について
ブランドプロミス 新しい原風景をこの街に
ビジョン 夢と感動と一体感の共有に向けて,地域に根ざし,地域と歩み,地域に貢献し,地域とともに発展します
ミッション 人が育ち,クラブが育ち,街が育つ
バリュー 協働:チームワークを発揮,粋:感性を磨く,本質:なぜを問い続ける,仁:相手を思いやる,朝鮮:前に踏み出す,善:自分に正直であれ,本物:高いレベルで要求し合う
クラブハウスは廃校!
地域にとってのメリットは…
コミュニティ拠点の形成,経済校,防災拠点としての機能,地域のPRや住民との交流が促進,地域活性化や雇用の増加,予防医療や健康促進
複合型のスタジアム構想もあり,多機能複合型コンパクトシティを目指している。
プロサッカー選手に求められるのは?
オンザピッチでは…技術,フィジカル,メンタル,戦術
オフザピッチでは…サッカーの価値向上,普及,認知拡大,発展
特長的な取組みは「Make Value Project」!
プロアスリートとしての価値向上及び人間的成長をサポートし,社会に貢献する人間の育成を目的にしたプログラム。
背景にある問題意識は次の3つ。
①競技者という狭いコミュニティにおいて,限定的な人間関係の中での交流が偏った価値観,スタンスの形成に繋がっている。
②競技という相対的な勝負を繰り返す環境の中で,「絶対的」な自分を確立しづらい環境である。
③多くの競技者は幼少期から,「好きだから」「得意だから」という理由で競技を始めたケースが多く,その競技の中で「うまくなる」「勝つ」「続けていく」ことが目的になってしまいがち。
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