会計情報(主として貨幣情報)が自己効力感の促進に効果的であることを,これまで長い間研究してきた。
中脳から分泌される神経伝達物質ドーパミンが,ニューロン,シナプス等の脳内の神経回路に到達し,電気刺激が発生すると,人は快楽を感じるとされている。
そして,特定の快楽を感じた経験を繰り返すと,神経回路が通りやすくなり,より敏感になっていくとされる。
お金を得ることで快楽を得た経験を積み重ねているほど,人はお金あるいはお金に関する情報(貨幣情報)に敏感になる。
現代社会において,成人するまでに,お金が欲しいと思ったことない人,そしてそれを得て何かを手に入れることができて喜びを感じたことがない人なんて,ほとんどいないのでは。
だから大抵の人は,お金に敏感だ。
貨幣情報で自分の仕事をフィードバックされ,それが評価の対象となるとすると,非貨幣情報の場合より,その評価結果に敏感になると考えている。
とりわけ,会社での経験が浅い人にとっては,なおさらそれが当てはまるだろう。
だからこそ,良い評価が得られれば,やればできるという信念(自己効力感)が促進されやすいはず。
きっとね。
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