志村けんさんがご逝去された。
小学生の頃の8時だよ全員集合…
毎週,欠かさずに見ていた。
長じてから私が大好きだったのは,「だいじょうだぁ」でのシリアスな無言劇。
一切,言葉はなし。
笑いもなし。
バックの音楽は宗次郎の「悲しみの果て」
オカリナが悲しく響き,胸をうつ。
当時,志村けんはどこに向かおうとしているのかって話題になった。
批判の声も多かった。
でも,私は大好きだったし,志村さんの人間性を示しているようで,それからもっと大好きになった。
その無言劇の中で描かれたのは,一貫して男の弱さ脆さと女の強さ凛々しさ。
そして…人間愛…だった。
志村けんさんは高倉健さんを敬愛していた。
私も高倉健さんが大好きで,その映画は任侠ものも含めてほぼ全て見た。
特に「海峡」という映画は何度も見た。
志村けんさんの生き方は,どこか高倉健さんの生き方にオーバーラップする。
行く道は精進にして
忍びて終わり悔いなし
健さんの座右の銘。
「たとえどんな苦難にこの身を沈めても,さとりを求めて耐え忍び,修行に励んで決して悔いることはない」という阿弥陀如来の言葉。
求道者のような役者の健さん。
笑いをとことん追求し,いい加減なところを決して許さなかったけんさん。
巨星が次々に落ちる…
悲しいというより…なんだこの喪失感は…
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