今日の営業学入門の担当講師は,栃木からわざわざお越しいただいた小倉崇志氏。
シアトルの大学に通われ,スタバにお勤めになられていた(最初はスタバの1号店でバリスタをやられていたとのこと,あのイチローにもサーブをしたことがあるとか)ということで,とても親近感。
私もシアトルに2年ほど住んだことがあり,スタバの1号店にはもちろん何度も行ったことがあるから。
営業を科学する。
そもそも営業とは「売り手」&「買い手」
しかし,ややもすると「売り手」vs「買い手」の枠組みで捉える人もいる。
営業がAIにとって代わられることはない。
ただし,営業パーソンがAIを使いこなしていくことは大事だろうが。
営業が売るのは…お客様の問題を解決すること!
その解決を通じてお客様の欲求を満たしてあげること。
昭和の営業:気合,推進力,強いメンタルとフィジカル,笑顔,気遣い,ユーモア(生まれつき,生い立ちで結構決まってしまうもの)…これらを通じて実現を目指すのは「量」。
しかも圧倒的な量。
プルデンシャルの営業:専門知識,技術,情報,知恵,自己分析(ここまでINPUT),それから,コミュニケーション能力(これがOUTPUT,心理学と深くリンクする)。
これらは後天的にいくらでも獲得できるもの。
営業のステップ(必要な力)
1:相手が抱える問題が何かを正確に捉える(傾聴力,質問力)
2:相手の心理を理解する(洞察力)
3:解決策を提示する(伝える力)
4:気持ちよく決断して行動・購入していただく(説得力)
以上の力は,心理学やコミュニケーションの理論を学べば,誰でもできるようになる(後天的かつ安定的)。
つまり…再現可能性・汎用性が高い!
だから…営業=科学!
さて,少し買い手側に焦点を当てると…
人はなぜ買うのか…
不満(問題を感じ)→欲求(こうしたいと思う)→決心(こうしようと決める)→購入(お金を出して買う)
売り手は不満,欲求,決心のプロセスを通じて,課題を正確に把握・定義,適切な解決策を提示することで,気持ちよく決断して行動してもらう。
顧客は何を求めているのか?
我々は何を提供すべきなのか?
コンビニコーヒーを飲むことに何を求めているのか…コーヒーそのもの
スタバでコーヒーを飲むことに何を求めているのか…サードプレイス(家でも会社でもない)
スタバは大人数で来ないのでごちゃごちゃしない,席の距離が近いので会話が聞こえちゃうから会話に悪口がない。
ホテルのラウンジでコーヒーを飲むことに何を求めているのか…もてなされているという感覚あるいは会話の内容が漏れない空間
顧客が求めているのは…モノ・サービスを通じて得られる価値
「手軽,便利,安価」「プライド,承認,理解」「快適,安全,安心」「体験,物語,感動」→これらが人の欲求を満たす!
顧客が求めている価値を単に提供・提案するだけなのは…二流三流の営業マン
顧客が気づいていない価値に新たな気づきを提供するのが…一流の営業マン
気づいている価値を提供するとともに,新たな価値に気づかせ提供してくとともに,最後は気持ちよく行動を起こさせることができるのは…超一流の営業マン
営業とは,人と心でつながり,感情を共有し,人を動かすことができる仕事!
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