本日の講師は,吉本興業の志村一隆氏。
博士号もお持ちの変わり種。
大手通信業やヤフーを経て,デジタル担当の現職へ。
所属芸人は6000人,社員は600名ほど。
「住みます芸人さん」を日本の地域やアジア諸国に送り込み,地域の活性化や創生にも取り組んでいる。
大阪チャンネル,iFlixは,アジアを中心に,アフリカの一部にも配信中。
住みます芸人さんに関するデータを入手・分析して,この辺がうけるのではないかという見込みを立てて,番組作成をしている。
沖縄アジア国産プラットフォーム構想というのも。
配信プラットフォーム⇔沖縄拠点
プロデュース101(わんおーわん)ジャパンというフォーマットビジネスも。
これは吉本が韓国で流行ってる番組を日本で展開したもの。
オーディションですでに8000人くらいが集まっているとのこと。
デジタル化。
芸人さんのアバター化する方向。
話芸をAIで分析して,アルゴリズム化する方向。
ロボ研究所で,デジタル化を研究している。
スターウォーズでは,レイア姫の顔や外見をデジタル化してアバター化する。
最新版の際には,レイア姫役の女優は死んでいたけれども,別の女優が演じたレイア姫の顔に,アバターをかぶせて元祖のレイア姫にしてしまう!!
現在の映画では,役者さんにモーション・キャプチャーをつけて,アダパーをかぶせて,様々な映像創ってしまっている。
1510円ハゲ君のアバターはユーチューブでも見られるとのこと。
VR/Vチューバープロジェクトも!
アニメ化したら,そのアニメは24時間働き続ける!
Vチューバーとチャットボットをかけ合わせることで,エンタメビジネスに新たな展開が産まれつつある。
パッケージ化からプログラムのばら売りへ。
デジタルタレントエージェント,エンタメデータ売買プロットフォーム,Vチューバープロジェクト。
AI creates music.
AIに機械学習をさせて,何々風(ビートルズ風とかバッハ風とか)の音楽がすぐに創れるようになっている。
AI paints.
色々な絵を見せて特徴を学習させて,印象派風に人の顔を書かせることが可能に。
動画はまだまだだけれども,静止画はいくらでも対応できるようになっている。
自動コンテンツ生成装置!
天気,場所,時間,気分などをセンサーが感知し,マシンが物語,キャラクター,音楽を生成し,コンテンツにしてしまうようになる!
そのために吉本も企業を買収したり,ベンチャーを起業したりしている。
2045年になっても芸を見て,笑ってもらえているのか?
吉本にとってのシンギュラリティ問題。
現在,お笑いは若者のポップカルチャー。
お笑いはこれからだんだん薄めになる。
笑いをコミュニケーションのスタイルの一つとして捉える。
人を心地よくするために,笑いのノウハウをアルゴリズム化して,例えば自動車メーカーに販売するとか,にトライしている。
エージェントビジネスの変化。
エンデバーという会社は業態変化をアグレッシブにしている。
いわゆるエージェントの中抜きが進んでいる。
IP(オリジナルのコンテンツ)の開発を起点としたビジネス・モデル。
IP開発,ファイナンス,プロダクション,エクスペリエンス,ディストリビューション。
現在のエージェントの部分が,IP開発にとって代わられる。
そして,エクスペリエンスとディストリビューションの部分を収益セクターとして構築していく。
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