本日も大学で資料作りに勤しんでいるのだが…
その合間を縫って。
日経新聞のコラムに「遊遊 漢字学」というのがある。
なかなか面白いので毎週楽しみにしている。
日付をメモるのを忘れてしまったのだが,『すね者の「鼓腹撃壌(こふくげきじょう)』という記事が,なかなか味わい深かった。
政治がゆきとどき,人々が太平を楽しむさまを表現する言葉らしいが,著者の阿辻哲次氏は面白い解釈を導き出している。
氏は言う。
気ままに太平の世を楽しみ,好き勝手をしている人は,そうできているのは,いったい誰のおかげだと思っているのだろうか?
そのうえで…
決して自分の力で達成したものではないはずだ。
聖天子が治めていた時代にもすね者はいた。
今の時代に,世をすねたジコチュウがたくさんいるのは当然のことかもしれない。
と結語されている。
この文章の序文の部分で,氏はこうも言っている。
世間には「すね者」としか呼べない人がたくさんいるようだ。
まわりがその人のことをあれこれ考え,その人があまり苦労せずに生きていけるようにと心をくだいても,自分はそんなことを要求したことなどまったくないといわんばかりに勝手な行動をする。
考えようによっては実に幸せな人だが,まわりから見れば迷惑以外のなにものでもない。
まったくねぇ。
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