昨日,ビジチャレ【サッカークラブ経営】の講座の学生と一緒に,江戸川区陸上競技場にに視察に行ってきた。
試合は2対0で東京23FCの快勝。
試合後に,選手と監督に対してヒアリング調査を予定していたので,内心ほっとした。
試合に負けた後のヒアリングは,する方もされる方もつらい…から。
有意義なヒアリングを行えた。
きっと学生たちも9月9日の東京23FCのホーム最終戦のマネジメントに向けて,モチベーションを高めていることであろう。
ところで,東京23FCの監督の羽中田昌監督にヒアリングした際に,発売ほやほやの本をプレゼントしていただいた。
羽中田監督の半生を描いた『必ず,愛は勝つ』(講談社)という本。
今日は本当に久しぶりの休日で,360頁超の本を一挙に読了した。
読了後に湧き出てきた感情は…
この方と一緒に仕事ができることに対する,たとえようもない嬉しさであった。
この本は,サッカーに興味がある人にもない人にも,できるだけ多くの人にお読みいただきたい。
生きることにきっと勇気がわくであろう。
羽中田監督は,高校時代に韮崎高校のエースとして天才ドリブラーとして活躍するだけでなく,15歳の時にはU20の代表に召集され(今の久保建英君と同じ!),将来の日本フル代表のFW確実と目された逸材であった。
後のJリーガーを多数擁した清水東高校に高校選手権やインターハイの優勝を阻まれたけれども,韮崎高校を1年生の時から支えた大黒柱であった。
天才と呼ばれた高校時代も,骨折や腎臓病(数か月の入院を余儀なくされた)などで,何度も挫折を味わうも,不死鳥のごとくカムバックした。
しかし…高校卒業後,バイクの事故で下半身不随となってしまう。
天才と称されたサッカー選手が車椅子生活に陥る,その絶望感やいかほどのものであったろう…。
しかし…羽中田氏はその凄まじい絶望からも立ち直り,一時は山梨県庁にお勤めになり,社会生活をおくるようになる。
しかし…サッカーに対する熱情は消し難く,公務員という安定した地位を投げ捨て,羽中田氏の憧れのクライフが活躍したスペインのバルセロナにサッカーの指導者になるための修行にでる。
そして…車椅子という圧倒的な物理的不利にめげずに,とうとう日本代表監督にもなれるS級ライセンスを取得する。
そして…いくつかの地域リーグの監督をなされたのち,3年前から東京23FCの監督に就任し,昨年は関東リーグで優勝するも,地域リーグの優勝チームなどが参集する全国大会で惨敗し,悲願のJFL昇進ならず。
そして…今年こそJFL昇格を目指し,リーグ戦を戦っておられる。
我々中央大学の学生は,東京23FCのホーム最終戦を自律的に運営する。
羽中田監督のチームをバックアップすることができることを,心から誇りに思う。
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