2015年7月7日火曜日

ちょっと哀しい

原価計算論の3回ぐらい前の講義で,松下幸之助の「心を打たれたある車夫の心意気」という講話を聴かせた。
以前もこのブログで,その講話の内容に触れたことがある。
今年の4月1日の記事(http://wtakeo.blogspot.jp/2015/04/blog-post_35.html)。
授業中に練習問題を解く際に,カンニング行為を行うことは,実に潔くなく,貧困な行いであって,いずれ自分自身が困ることになるということを伝えたかったから。
多くの学生は,その後に書いてもらったレスポンス・シートに,今後の自己の振る舞いについて前向きな記述をしてくれたのだが・・・。
今日,授業開始25分前に教室に入ると・・・チャイムの後すぐに提出させるつもりであった宿題について,友達のものを丸写しにしている者がいた。
正直,がっくしした。
いや哀しかった。
教壇に手をつき,思わず数十秒頭を上げることができなかった。
その後,そのことについて,全学生の前で問いかけたところ,多くの学生はあきれた表情をしており,怒りの表情を浮かべている者もいた。
それが救いだったが・・・
今日の講義では,腹から声が出なかった。
でも・・・
このぐらいでは負けていられない。
人は弱いのだ。
私も弱い。
しかし,人は同時に,その弱さを克服したいと願い,あがくものだ。
そして,そのあがいている姿こそが美しい。
だからこそ,クソみたいな事件が頻発する,このどうしようもない世の中にあっても,前向きに生きていけるのだ。
・・・学生もあがいてくれると信じている。
いつか,きっと。

明日は,会議が6つもあって,てんてこ舞いだが,頑張る。
ビシッといくぜ,ビシッと。

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