渡辺ゼミは実証系のゼミだと考えられているけれども,理論仮説の構築には膨大な時間と労力を傾注している。
そのため,先ほど開催されたインナー大会(日本学生経済ゼミナール関東部会)の一次予選には,仮説の構築すら間に合わないことがある。
同大会では,ビジネスプランのプレゼンなどが中心であり,純然たる研究報告はなかなか理解してもらえないことが多い。
審査委員は2名で,うち一人は大学の先生だが,専門が違うとなかなか難しいし,もう一人は実務家ということも我がゼミにはネガティブだ。
また,報告時間が10分ということもあり,仮に仮説の構築が間にあったとしても,その理論的な背景をとても十分に説明することはできない。
さらに,仮説の構築だけで,それを実証していないと,審査員にはどうも不十分に映る。
まだ未完成のように受けとめられてしまう。
いままでインナーの一次予選を通過したグループは,理論仮説の構築,それのラージサンプルを用いての統計的検証を,この時期までに終了させた昨年の一つのグループだけだ。
インナーでただ勝ちぬくことだけが目的ならば,プレゼン内容を「らしい」ものに転換すればよい。
アプローチを変えれば,それほど難しくないようにも思える。
しかし,渡辺ゼミはガチの研究ゼミで行きたいし,それを変えることはできない。
もし現在の3・4年生の多くが,インナー大会の出場ならびにそこでの勝利に,大きな意義を感じているのなら,9月初旬までに,「一応」仮説の統計的検証までを終わらせ,「一応」研究報告の完成型を報告させなければならないであろう。
そのためには,今度募集する来年度のゼミ生については,来春のスケジュール内容を大幅に変えなければならないかもしれない。
例えば,次のように・・・
新歓コンパ開催後,速やかに私が新ゼミ生に対して個人面談(あるいはグループ面談)を行う。
そこで,新ゼミ生各人の顕在的・潜在的研究関心を探る。
そのうえで,それにできるだけ沿うような内容の研究書を紹介する。
新ゼミ生は,春合宿において,その研究書を参考にして,自分が3年次に研究したいグループワークのテーマを発表する。
そして,春合宿の終了時点までに,3年生の互選に基づき,3つあるいは4つのグループワークのテーマを決定し,グループの構成メンバーまで決めてしまう。
そして,例年,その翌週に実施している春ゼミにおいて,第一回目のグループワーク報告してもらう。
さらに,4月に入ってからの最初のゼミ日も,例年より一週間早める。
こうすれば,今までより,一カ月以上,研究を前倒しして実施することができるだろう。
現在,現役生に以上の提案を投げているところだけど,OBOGはどう思いますか?
0 件のコメント:
コメントを投稿