2013年5月12日日曜日

ハイ・コンテクスト

多くの言葉を要せずに,意を通せる夫婦がいる。
多くの言葉を要せずに,意が通じる組織がある。
多くの言葉を要せずに,意が通じてしまう国がある。
言葉を多く要することなく,文脈で意を通すことができる,そんな関係をハイ・コンテクストな関係という。

もともと日本は,ハイ・コンテクストな国民文化を有しているが,それを表象する,素晴らしい日本映画の一シーンがある。

高倉健主演の『海峡』における,健さんと吉永小百合の長回しのシーンである。
ずっと昔に見て,それが強烈な印象として残り,時々,授業で国民文化を説明する時に,引用してきた。
が,やはり現物を見なければ・・・,理解できん・・・だろうな。

今,BSで,その海峡が放送されている。
偶然気づき,それを録画することができた。
今度,ゼミ生に見せることとしよう。


ところで,初期のゼミ生は知っているが,私は健さんの映画をこよなく愛している。
初期のやくざ映画ではなく,例えば・・・
『幸せの黄色いハンカチ』
『遥かなる山の呼び声』
『駅 Station』
『居酒屋兆治』など

さて,そろそろクライマックスだ。
そう・・・今,その海峡をみながら,これを書いている。

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