①Having some fun with it: A theoretical review and typology of activity‐based play‐at‐work.
Celestine, Nicole A.; Yeo, Gillian. Journal of Organizational Behavior. Feb2021, Vol. 42 Issue 2, pp.252-268.
Passion at work: A meta‐analysis of individual work outcomes
Pollack, Jeffrey M.; Ho, Violet T.; O'Boyle, Ernest H.; Kirkman, Bradley L. Journal of Organizational Behavior. May2020, Vol. 41 Issue 4, pp.311-331.
上の2つの論文,面白そう!
①ここ数十年,職場での「遊び」という概念に対する実務家の関心が高まり,職場での遊びをテーマとした研究が急増中。
調査結果によれば,職場での活動に基づく遊びは,個人や組織に様々なポジティブな結果をもたらすことが示唆。
しかし,先行研究では,狭い範囲の活動に焦点を当てたり,すべての活動を一律に扱ったりしていたため,どのような遊びがどのような特定の目的を満たすために効果的なのかについては,まだまだ不明確。
本論文では,遊びとマネジメントの文献から得た知識をもとに,職場での活動に基づく遊びとその成果に関する122件の研究をレビュー。
文献からいくつかの活動ベースの仕事の遊びのコンセプトを特定し,理論的なアプローチとデータドリブンなアプローチの両方を適用して,4つのカテゴリーからなる2次元のタイポロジーを作成。
第一に,管理者主導の仕事に関連した遊び(例:真剣な遊び)。
第二に,自己/他者主導の仕事に関連した遊び(例:自分の仕事を「ゲーム」「パズル」「スポーツ」として経験すること)。
第三に,管理者主導の気晴らし的な遊び(例:お祭り騒ぎ)。
第四に,自己/他者主導の気晴らし的な遊び(例:冗談を言う練習)。
考察では,職場での遊びをエネルギーマネジメントの枠組みで統一し,先行研究で適用された理論と近接領域の文献から得られたエネルギー関連の理論の両方を用いて,類型化された4つのカテゴリーを理解する意味を考える。
②情熱に関する学術研究は,既存の文献や一般的な報道で語られているよりもはるかに複雑。
仕事への情熱に関する研究は過去10年間で急速に進展してきたが,まだ多くのことが未解明。
仕事への情熱に関する研究が採用してきたさまざまな理論的裏づけや実証的な方法を,ようやく認識し始めたところであり,そこにある混乱が,その構成要素と職場での成果との関係についての理解を妨げている。
そこで本研究では,仕事への情熱に関する3つの主要な文献(一般的な情熱,二元的な情熱,調和的な情熱と執着的な情熱)、役割ベースの情熱(開発への情熱,創業への情熱,発明への情熱)の仕事関連の成果について,メタ分析を用いて検討。
本研究では,ランダム効果モデルを用いたメタ分析手法を用いて,87編の論文に含まれる106の異なるサンプルをまとめ,384の効果量を算出。
重要なことは,情熱の3つの流れのそれぞれが,様々な結果にどのように関連しているかを明らかにし,情熱の研究においてこれまで発見されていなかったいくつかの重要なニュアンスを明らかにし,仕事における情熱に関する今後の調査のためのロードマップを提供すること。