2020年9月30日水曜日

渡辺ゼミ情報⑤ 管理会計と心理G

現3年生の 最後のグループは管理会計と組織心理・組織行動の関係を探るグループ。

こちらも応援団が1名、会計士受験生が1名、何事にも首を突っ込む好奇心旺盛なのもいて、このグループも多様性を維持している。

総勢5名で構成されている。

このグループには、合格後の初顔合わせの頃から、管理会計が創造性に及ぼす影響を提案し、それに関心のある学生が集った。

さて、ところで皆さんはアルバイトとかをしていて、仕事の手順やルールを示した「マニュアル」とかに接したことがありますよね?

このマニュアルに対する感覚のお話ですけれども、うんこれ納得っていうマニュアルもあれば、うん…これって意味あるの?みたいにその意義に疑義が生じるようなこともありますよね。

それでもマニュアルには従わなければならないわけで、後者の場合は、いやいや従うといった強制された感じを持つはずです(こういうのを強制システムと呼びます)。

一方で、前者の場合、そのマニュアルがまさに働く人のことを考えに考えぬいたものであり、働く人の気持ちを吸い上げたようなものであれば、ひょっとしたらそのマニュアルを提示されていなくても、そのマニュアル通りにバイトしちゃうかも、ですよね(こういうのをイネーブリング・システムと言います)。

企業における社員のパフォーマンスを管理する仕組み(例えば予算管理のシステム)も同様で、イネーブリング的に認知されると、社員の行動はかなりポジティブになることが分かっています。

管理会計・心理Gは、リモートワークを前提に、導入されている管理システムをイネーブリング的であると認知しているほど、仕事を在宅でも楽しくすることができて(それもチームで仕事をしている人たち全体的な傾向として)、結果としてグループのパフォーマンスが全体として向上すると想定しているのです。

この仮説が支持されれば、業績管理会計の運用の重要性を世に知らしめることができると思っています。

私は個人的にこのグループの研究の推移をとても楽しみにしています。

渡辺ゼミ情報④ 組織心理Gの研究テーマ

 昨日に続き,今日は3年生の組織心理関連の研究をしているグループを紹介したい。

このグループも大概忙しい人間が所属している。

陸上部(それも駅伝部)が1名,ワンゲル部も1名。

それから旅が趣味で,いつでもフラフラしているのも1名(笑)

他に4名が所属しており,総勢7名のグループ。

現3年生の合格者が決定した当初(昨年の秋頃かな),研究に関する以降をヒアリングした結果,組織心理系の研究テーマは「リーダーシップ」することを決定。

リーダーシップと言っても様々なタイプがあるので,まずは複数のタイプに関する論文を配り,春合宿までに読了してきてもらい,少しはリーダーシップについて理解した段階で,春合宿中に「サーバントリーダーシップ」をメインに文献を渉猟してくることが決定。

さて,そして,現段階での研究フレームワークだけれども…

まずはこのコロナ禍におけるリモートワークにおける問題点に着目する。

様々な緊急の実態調査によれば,リモートワークに伴い生産性や効率性が低下したという結果もあるし,逆に上がるという言説もある。

結論は結構錯綜しているわけだが,そこにこのグループは着目している。

リモートワーク下で直属の上司がサーバントリーダーシップを発揮している場合,部下の当該の上司に対する信頼性が向上し,それに伴い部下の心理的安全性も高まり,それが部下のパフォーマンスを高めているのではないかという仮説を立案。

上司がサーバントである場合には,たとえリモートワークであっても,部下のパフォーマンスはむしろ上がるが,そうでない場合は,逆に低下してしまうと考えるわけ。

このグループは先頭を切って,こういった仮説群をすでに完成させ,既にデータの収集を始めているところ。

今年は日本の経済・経営系の最大のプレゼン大会(インター大会)がコロナの影響で中止になったが,代わりに日本大学が主催する学生のプレゼン大会(インプレ2020)へ出場し,入賞を目指している。

今の調子ならば,まぁまぁ良いセンまで行くのではないかと思っている。

テーマもタイムリーだしね。

2020年9月29日火曜日

渡辺ゼミ情報③ スポーツビジネスGの研究テーマ

 さて、今日は渡辺ゼミの研究内容について紹介したいと思います。

現3年生の19名は3つのグループに分かれて研究を行っています。

まずはスポーツビジネスのグループの研究テーマの紹介。

私が担当している、学生が主体となってサッカークラブ経営にチャレンジする講座、スポーツビジネス・チャレンジ演習・実習を2年生の時に履修していた学生4名が、3年生のゼミも履修することになり、その4名全員がスポーツビジネスの研究グループに属しています。

その4名の他にスポーツが好きな学生と、体連の軟式野球部に属している2名の学生がグループに入り、総勢7名で構成。

さて、昨年の11月ぐらいにゼミの合格者の初顔合わせを行い、学生の興味関心に応じてグルーピングを行い、スポーツビジネスに関するグループが形成されることとなりました。

その後、スポーツビジネスに関する学会誌の中から幾つかの論文を私がピックアップして、スポビGに送り、2020年の2月にギリギリ行うことができた春合宿で各人に論文の要約発表をしてもらいました。

そして、合宿中に何度か断続的に私と相談を繰り返し、「一応」研究テーマらしきものが定まりました。

その後…先行研究のレヴューを繰り返す中で、8月くらいにようやく…

「オンライン・スポーツイベントに対する満足が観戦意図に及ぼす影響メカニズムの解明」といったテーマにたどり着き、現在大規模な質問票調査を実施すべく、質問項目の作成に取り組んでいるところ。

オンライン・イベントにも、同時双方向のライブ型もあれば、いつでも好きな時に視聴できるオンデマンド型もあります。

こうしたイベントに満足するほど、そのイベントの主役のスポーツチームに対するアイデンティフィケーション(そのチームと同じ目標や価値観を共有している程度)が高まり、ウィズコロナあるいはアフターコロナにおけるスタジアムやアリーナでの観戦意図が高まるのではないかという仮説を立案しています。

データを収集して、統計的分析を実施し、それらの仮説を検証する予定。

この研究成果は、私が所属しているスポーツ産業学会主催の大学生によるプレゼン大会「Sport Policy for Japan 2020 (https://spo-sun.gr.jp/event/3456)」で発表することになっています。

ところで、上記のような研究活動と並行して、スポーツビジネスGを中心としたメンバー達が、まだ具体的には話せないのだが、あるメジャースポーツのマーケティング会社と定期的にミーティングを行い、オンライン・スポーツ・イベントの企画を練っています。

もしその企画がそのマーケティング会社やそのスポンサー会社に採用されれば、1本の動画で最大数十万のヴュー数を誇る、その会社の正式なユーチューブチャンネルで、そのオンラインイベントの動画が公開されることになります。

ま、無事そういった会社の方々に企画が認められればの話ですが、現段階ではマーケティング会社の担当者の方とイベントのスポンサー会社の方々から高評価を得ているところです。

こういった番外の活動にも、私のネットワークを活用して、ドシドシ取り組んでもらって良いわけです。

その方が、なんかワクワクするじゃない?

また、日本のオリンピック委員会のマーケティング担当の委員の方に、ゼミにお越しいただいてご講演いただく企画も計画しており、スポーツビジネスに関するゼミのイベントは充実していると思います。

2020年9月28日月曜日

渡辺ゼミ情報② 雰囲気

渡辺ゼミの雰囲気について少し話をしましょう。

本当はリアルにゼミに訪問をしてもらって,体感してもらうのが一番良いのでしょうが…

今年はそれもできないので,過去のゼミ生達が創った動画を紹介しましょう。

少しはゼミの雰囲気が分かると思います。

ゼミ生同士はだいたい仲が良いですし,アットホームな雰囲気で毎年ゼミは行われています。

ただ,真剣に研究発表をしている時には,ゼミ生同士からも厳しい指摘が遠慮せずに行われたりしますし,オンとオフがしっかりしている感じですね。

コンパなども月一回ぐらいのペースで行っていたのですが,それも集合型ではできないので,今年の3年生とは春学期に,オンラインコンパを二回行いました。

3年生の中には,ゼミで始めて知り合ったという学生も多かったので,互いに互いのことを知りあうために,オンラインコンパでは,子供の頃の写真を見て誰なのか当てるゲームなどもしました。

関心がある方は,以下の動画をご覧ください!!


渡辺ゼミ14期生(2018年度卒業生)が渡辺に贈ってくれた動画

https://www.youtube.com/watch?v=xxViCaOywfQ&feature=youtu.be

渡辺ゼミ14期生(現在4年生)作成の動画

https://www.youtube.com/watch?v=RsENk89LZQ0&app=desktop

渡辺ゼミ13期生(2017年度卒業生)が12期生に贈った動画

https://www.youtube.com/watch?v=RsENk89LZQ0&app=desktop

渡辺ゼミ12期生(2016年度卒業生)が渡辺に贈ってくれた動画

https://www.youtube.com/watch?v=ISB4uG69xYQ&t=1s

渡辺ゼミ12期生(2016年度卒業生)作成の動画

https://www.youtube.com/watch?v=yqoWYXH_9Bg&feature=youtu.be

渡辺ゼミ11期生(2015年度卒業生)が卒業に際して作成した動画

https://www.youtube.com/watch?v=iIr9HYjAcD0

渡辺ゼミ11期生(2015年度卒業生)のM氏が卒業に際して同期に贈った動画

https://www.youtube.com/watch?v=5s5ltSlxIsk

渡辺ゼミ11期生(2015年度卒業生)作成の動画

https://www.youtube.com/watch?v=0blGRphLbLw&feature=youtu.be

渡辺ゼミ11期生(2015年度卒業生)が3年時に作成した動画

https://www.youtube.com/watch?v=yD2FOvd20U4

渡辺ゼミ9期生(2014年度卒業生)作成の動画

https://www.youtube.com/watch?v=5_rLV0B9BXM

渡辺ゼミ7期生(2012年度卒業生)作成の動画

https://www.youtube.com/watch?v=TsvxEd09Fh8



渡辺ゼミ情報①

今年も 新ゼミ生の募集の時期が来ました。

新型コロナウィルスの影響を受け,基本的にはすべてオンラインで募集活動を行うことになっています。

渡辺ゼミに関する基本的な情報は,おおよそ下記のHPに開示されています。

http://c-faculty.chuo-u.ac.jp/~wtakeo/

渡辺ゼミに関心のある2年生は,どうぞご覧ください!

渡辺ゼミも現在の3年生で17期を数えます。

今度応募してくれる学生は18期となります。

渡辺ゼミは,この17期生からゼミの運営の仕方をかなり変えました。

コロナの影響を受けての変化の部分もありますが,当初より意図して変えた部分もあります。

17期生は全部で19名(男子12名,女子7名)いるのですが,体連所属の学生が5名も含まれています。

また,公認会計士を目指している学生もいますし,インターンやアルバイトに熱心に取り組んでいる学生もいます。

渡辺ゼミはガチゼミだという噂がありますが,17期生からはそれぞれの学生のライフスタイルを重視して,彼ら彼女らの希望をできるだけ反映させるようゼミ運営を行うことにしました。

3年生の時には,3つのグループに分かれて研究活動を行うのですが,必ずグループで相談して,スケジュールや方針については彼ら彼女ら自身で決めてもらっています。

私はアドバイスはしますが,彼ら彼女らの決定を最大限尊重しています。

多岐にわたる挑戦を大学時代にはしてもらいたいと思いますし。

ゼミの要項を見て,渡辺ゼミに関心をもった学生は,是非個別ゼミ訪問に参加してください!

10/1(木)5限の参加が難しい場合は,個別に私に連絡してください。

別日にゼミを聴講してもらうこともできますので。

2020年9月26日土曜日

2021年度のゼミ生募集情報

 今年もこのような状況下ですが,ゼミの募集が始まります。

今年はすべてオンラインで。

ゼミ訪問もゼミ相談も全てオンライン。

おっと面接もオンラインだった。

渡辺ゼミもとうとう18期。

毎年思うことだが,うちのゼミを真に求めている学生に来てもらいたいものだ。

さて,来週いよいよオンラインゼミ訪問がある。

そのスケジュールが決まったので,いち早くこちらで学生さんに伝えようと思う。



スポーツビジネス・プロジェクト(SBP)Ⅰの初回授業

 昨日の金曜日,SBPⅠの初回授業を行った。

この授業では,水戸ホーリーホックと提携して,同クラブが抱える課題の解決に学生が取り組む。

昨日は,オリエンテーションと,軽く水戸ホーリーホックを取り巻く環境についてグループワークを実施。

なかなか面白い事実が分かって,有意義だった。

茨城県って医師数が日本で一番少ないそう。

でも,中学生の健康度が日本一とか。

何か関係があるのかね,その2つの事実に。

こういったことがこれから間接・直接に,課題解決案の策定の際に役に立ってくる。

さて,来週の金曜日は,水戸とオンラインで結び,具体的な課題をご提示いただくことになっている。

13名の学生には,斬新なソリューションを期待したい。

Jリーグビジネス論Ⅱの初回授業

 木曜日にJリーグビジネス論Ⅱの第一回目の授業が行われた。

1・2年生のみを対象にした授業なので,全学年を対象とするJリーグビジネス論よりは履修者人数が少なく,だいたい100人弱。

最初の授業なので,今後オンラインで履修する際の注意や,評価の仕方等についてオリエンテーションを行った。

その際に,外部の講師を招聘する12回分の講義について,どの回を最も期待しているかについてアンケートもとった。

すると…なんとJリーグのクラブではなく,まだアマチュアのJFL所属の「いわきFC」の回が,最も期待が高かった!

2位は安定の「鹿島アントラーズ」。

招聘するのに苦労したからね,アントラーズは。

3位は電通のサッカー事業室長の方,4位がJリーグのマーケティングの責任者の方。

うーん,意外とJのクラブが入ってこない…

期待に応えられるようしっかりと準備しないとね。

履修者はそれほど多くないのだけれど,オンライン環境にもかかわらず,質疑応答も活発だったので,来週以降もかなりインタラクティブにできるのではないかと思う。

皆さん,楽しみにしてください!

2020年9月24日木曜日

3年生のゼミ 9/24

 3グループとも、クエスチョンネアの作成に苦闘中。

まずは管理会計G。

じっくりと検討した結果が発表されているとは思えないなぁ。

自分たちが把握したい経営現象をしっかりとイメージできていない。

まずチームの創造性といった場合の「チーム」ってどんな組織単位を想定しているのか?

創造性を産み出す単位として考えるのなら、ラインやスタッフ組織ではなく、プロジェクト・チームを対象とするというのもありうるかな。

プロジェクト予算の管理システムもあるから、それに対するイネーブリング的認知というのも当然想定可能。

ところで、クエスチョンネアだが…このグループは先行研究の尺度を「参考」にするという意味を、他のグループのやっているのを良く観察して、しっかりと考えること。


次に、組織心理G。

ここは正直、もう一歩。

ただ、細部の詰めが甘い。

まだまだ甘い。

そこを一歩越えていけ!


最後に、スポーツビジネスG。

ここのクエスチョンネアは、とにかく設定が難しい。

何度も何度も一緒に考えたけれども、なかなかスッキリとしない。

オンラインイベントの主体を広く捉えようとしていることがまず一つの原因。

スポーツ組織(JのクラブとかNPBのチームとか)、リーグの統括組織(JリーグとかNPBとか)、スポーツ・マーケティング会社(パシフィックリーグマーケティングとか)など、すべてを主体として含めて考えようとしている。

次にオンラインイベントの種類の範囲を広く捉えようとしていることだ第二の原因。

ライブ型のイベントもオンデマンド型のイベントも両方を対象としようとしている。

そもそもオンデマンド型の「イベント」というのが、一般にはピンとしにくい。

第三の原因は、スポーツのジャンルを、トップリーグ機構に属するスポーツすべてに加えてNPBと幅広くしていること。

ま、これはサンプルサイズを確保するためにやむを得ないのだが…

第四の原因は、イベントに出演しているスポーツ選手が複数人いるとして、それらの選手が所属しているのが単一のスポーツ組織の場合(例えば、イベントに主演している選手が全員川崎フロンターレとか)だけではなく、複数のスポーツ組織の選手が出演しているケースも想定していること。

それぞれの原因が絡み合い、こちらが回答者に想定しほしいシーンを、しっかりと想定してもらえる問の文章を、なかなか適切かつ分かりやすく作ることができない。

どれかの原因を除去して複雑性を軽減することも考えなければならないかもなぁ。

しかし、それぞれの原因が、それぞれ理由があって組み込まれてしまっているのだよねぇ。

うーん難しい!

しかし、難しいからこそ、面白いとも言える。

パズルのようなもんだ。

あともうひと踏ん張り!

4年生のゼミ 9/24

 シンの臨場感に関する研究。

臨場感の構成要素としては,空間要素,時間要素,身体要素がある。

空間要素としては立体感,質感,包囲感。

時間要素として動感,因果感,同時感。

身体要素としては自己存在感,相互作用感,情感。

オンライン授業において臨場感を感知させることができるほど、教育効果があがるかどうかを調べる。
ただ、例えばインタラクティブネス(相互作用感)が高くなれば、臨場感は感じやすくなるが、もしその場合教育効果が上がっているとしても、それは臨場感が効いているのか、それともインタラクティブな教育方法が学習者のやる気を喚起し、それが教育効果につながっているのか…
まだまだ検討しなければならないことは多そうだが、大学院の入試に向けて卒論製作は悠長には構えていられないよね。
これからシンは毎週発表だな。

2020年9月23日水曜日

世の人は我を何とも言わば言え 我なす事は我のみぞ知る

今日は教授会を始め会議だらけで、だいたい7時間くらい費やし、臨時ゼミもこなし、へとへとではあるのだが…

ちょっとタイトルの句に関して書いてみたい。

 世間の人がなんと言おうと,自分がすることの意味は自分さえ分かっていればいいんだ,という坂本龍馬の有名な句。

少しこの句の意味するところを,内発的動機づけ理論の大家であるE.L. Deciの動機づけに関する有機的統合理論に照らして検討してみよう。

有機統合理論は,ややもすれば相互に排他的に捉えられがちな内発的動機づけと外発的動機づけを、別の観点から照射しようとする。

課題遂行それ自体に喜びや満足を感じ、そういった内的な欲求充足を目指して行動を生起させている状態(内発的動機づけ)に到達できれば、創造的な成果につながるし、その状態自体を経験することが精神的に望ましい。

これが理想だが…龍馬の行動もどうやら、これとは若干違うようだ。

内発的動機づけは、それが昂じた場合、楽しさで時が経つのも忘れ、いわば「我を忘れた状態」となる。

そこにはあまり行動の「意味」は関係ない。

しかし、龍馬は「意味」ある行動をとろうとしている。

うむ。

では、龍馬はいかなる状態に到達していたのだろうか?

学校の勉強を想起してほしい。

別にしたくてしたわけではないけれども、先生に怒られるから、あるいは褒められるから、勉強したことも多いだろう。

これはバツの回避のため、あるいは言語的報酬のために、勉強をしている状態(外的動機づけ)であり、アルゴリズムのある課題(暗記とか)の解決には一定の効果があるけれども、創造的課題には向かないし、精神的にもあまり望ましいとは言えない。

しかし、自尊心が芽生えてくると、怒られるからというよりもむしろ、周囲の友達に怒られているところを見られるのが恥ずかしいから宿題や勉強をするといった状態(取入的動機づけ)になることがある。

龍馬の行動が、自分が何かを得ようだとか、他の人にの評価を気にして生起しているのではないことは、その生涯を振り返れば自明であろう。

うむ…では?

ところで、最初はバツの回避だとか、人の目を気にしてだとか、そういった理由でしぶしぶしていた勉強もやり始めてみたら、意外と楽しかったという経験がある人もいるのでは?

外的動機づけや取入的動機づけは、典型的な外発的動機づけのタイプだが…未知の行動の始発の際にありがちな状態でもあり、その後ハマりさえすれば、内発的動機づけに到達しうることもあるということ。

これが有機的統合理論のミソ。

ところで、龍馬の行動である。

外発的動機づけのタイプの中でも、内発的動機づけほどではないが、かなり自律性の程度が高いタイプもある。

同一化型動機づけと統合型動機づけが、それである。

前者は、その行動に社会的な「意味」を見出し、自ら積極的に行動に従事している状態である。

後者は内容的には前者とかなり近いのだが、もうその行動をすることが自分であるといったぐらいまで、その行動と自己と統合している状態である。

例えば、高齢者介護という仕事に意味を見出して積極的に従事しているが、時に汚れ仕事などに嫌悪感を感じてしまうなどの場合は、同一化型動機づけ。

統合型動機づけでは、もはや高齢者介護という仕事をするのが、自分が自分たるゆえんであるというレベルまで達しているので、嫌悪感すら感じない。

うむ、どうやら龍馬の行動は、統合型動機づけで説明できそうだ。

…が龍馬の凄いところは、その行動の社会的な意味が顕現化しておらず、潜在化している状態において、つまり社会がその意味に気づいていない時点でその意味に気づき、その行動に自己を統合させてしまっているところ。

社会が追いつくまでは、社会はその行動に意味が分からず、その行動主体を押しつぶして飲み込もうとする。

龍馬はその流れにあらがって、統合型動機づけを貫徹した。

最後は、社会に飲み込まれてしまったが、龍馬が追求しようとした「意味」は萌芽し、やがて大きく育つことになる。

誰もが意味があると思ってくれる行動を実践することは、ある意味誰でもできる。

しかし、まだ誰もその意味を理解してくれない行動を貫徹することは、すこぶる難しい。

ましてや辛いとも思わないレベルにまで、その行動を自己に統合するのは。

しかし、組織や社会を大きく変える人は、それがきっとできる人であろう。

2020年9月22日火曜日

スポーツビジネス・プロジェクトも始動寸前!

 Jリーグのクラブが直面する課題に学生がチャレンジする!!

具体的には,J2の水戸ホーリーホックと提携して,現在同クラブが解決を望んでいる課題を学生にご提示いただき,その課題に学生のグループが半期をかけて取り組むことになる。

来週には,商学部の遠隔会議システムとオンライン会議システムを組み合わせて,対面式ではなく,GM(ジェネラル・マネジャー)やその他のクラブ関係者の方々に課題をご提示いただくことになっている。

いやーこちらもどうなることやら,楽しみですなぁ。



ドイツからの知らせ

 昨晩投稿したGSBCについてだが…

ドイツから嬉しい知らせが!

GSBCについてはフォルトナと中大商学部が正式に提携して,「10名」を渡独させ,研修を受けることができることになっている。

しかし…もし渡独がコロナの影響でできなくなり,オンライン研修に切り替わった場合,その「10名」を多少超えてもいいということに!

ということで,本来であればGSBCの合格者は10名だが,本年度に限り「補欠合格者」を選定して,渡独できる場合は,正合格者の中からキャンセルが出たら補欠合格者が繰り上げとなり,オンライン研修となった場合は,補欠合格者は自動的に研修に参加できるようにしたい。

学ぶ意欲がとても高い学生にはできる限り門戸を開きたいからね。

さて,今日は世間ではお休みらしいけれども,大学は普通に授業だし,本日も午後は会議がびっしり。

早朝から大学に来ているが,今日もビシッといこービシッと!!

2020年9月21日月曜日

グローバル・スポーツビジネス・キャリア(GSBC)

 ドイツのブンデスリーガのフォルトナ・デュッセルドルフでの1週間の研修を盛り込んだGSBC。

大きく報道もされたため、学生の関心も高いであろうと想定していたが、10名枠に27名ものエントリーがあった。

この講座への応募資格は、私が担当している春学期開講のスポーツビジネス・チャレンジ演習Ⅰあるいは秋学期開講のスポーツビジネス・プロジェクトⅠを履修しているか、関根先生が担当されているスポーツビジネス・チャレンジ演習Ⅱを履修していることが必要。

そう考えると、かなりの割合の学生が応募してくれたことになる。

ドイツへの渡航時期は来年2月を予定しているが、実現できるかどうかは新型コロナウィルスの影響で微妙ではある。

しかし、フォルトナのクラブの方々とは、ギリギリまで渡航可能性を探ろうと話し合っているところ。

12月ぐらいまでは粘りたい。

仮に…渡独が実現できなくても、オンラインで研修を実施していただけることにはなっており、それはそれなりに素晴らしいプログラムをご用意いただけそう。

さて、ところで…選抜に苦慮している。

明日の午前中には決めなくてはならない。

うーん、困った。

Jリーグビジネス論Ⅱ始動寸前

今日から秋学期開始。

そして,一部少人数授業について 対面式授業が再開される。

キャンパスに学生が少しずつ戻って来る。

しかし,コロナ前とはまったく様相が異なる。

食堂は開かない,モノレール側入り口でのサーモグラフィによる検温等々…

ここからはできる限りの対策を施しつつ,探り探りしながら,前に進んでいくしかない。


さて,ということで,今週の木曜日からJリーグビジネス論Ⅱが始まる。

春学期のJリーグビジネス論Ⅰは断腸の想いで休講したが、Ⅱについては講師を担当していただくJリーグ関係者の方々と綿密に打ち合わせをして、実施することを決断した。

Jリーグビジネス論への学生の期待が伝わってくるたびに、なんとしてでも、たとえオンラインになっても、実施しなければとの思いを強くしていたので、実現できることになり、私自身もほっとしている。

が、これからが大事。

毎週の授業前に接続テストなどを行い、ライブ型の同時双方向授業を支障なく実施し続けなければ。



2020年9月20日日曜日

スポーツ・ビジネス・チャレンジ実習が…

 一昨日の金曜日。

夏休み期間中のスポーツビジネスチャレンジ実習の授業の最終日。

今年は7回実施した。

各回短くて2時間半。

長いと3時間超授業を行った。

今年は企業などとの対外交渉は例年と比べて相当少なかったが、その分、動画制作などの

実習が多かった。

まず東京23FCの西村社長と、江戸川区で10代に渡り小松菜農家を続けられてきた方との対談動画。

地道ながら江戸川区民の誇りとなろうと努力しているお二方にフィーチャーし、シンクロさせるとともに、江戸川区民で23FCや小松菜に関心のない層に対して、23FCや小松菜農家さんのイベントがあったときには、少しでも自分事として捉えてもらえるようにすることを目途としたプロジェクト。

短期的に成果のでるプロジェクトではないが、種を蒔いておくことは大事。

すでに動画の編集作業も終わり、クラブ側に内容をチェックしてもらっている段階であり、直にアップできるだろう。

もう一つの動画プロジェクトは、サッカー選手と幼稚園の先生を両立している23FCの選手に着目して、その双方において泥臭い努力を続ける様を描写することで、動画を見た人を感銘させ、23FCはそういう人のキャリアを支援するクラブであるとの認知を高め、好感度アップにつなげるプロジェクト。

まだ、動画の編集作業中であり、完了するまであともう少し活動を続けることになる。

次も、いわゆる「飛び道具」的な取り組み。

ツイッターやインスタを通じて、東京23FCのホームに4000人いるインド人の方々に、23FCの社会貢献活動を中心にヒンディー語で紹介していくプロジェクト。

既に4回分が発信されている。

インドにかかわる方々に拡散をお願いしているところ。

日本とインドのハーフの方で、日本からインドに帰化して、インドのA代表まで務めた方や、インドのサッカークラブで働いている日本の方などにアプローチして、フォローや拡散のお願いをして、すでにご協力いただいているが、現在さらなる拡散努力をしているところ。

講座の授業は終わるけれども、引き続き努力は継続してもらいたい。

https://twitter.com/Tokyo23fc907

これをご覧の皆さんも是非ご協力を!

秋卒業式

 今日は秋卒業式。

朝から9号館(クレセントホール)へ。

中大で最も収容人数の多い建物で、3密を避けて、万全のリスク対策を施して実施された。

気温が季節外れの低温だったので、袴を着た学生にとっては、過ごしやすい式だったと思う。

雨が降らなかったのも良かった。

商学部の卒業生が最も多かったため、一人ずつ学位記を渡していったら、9号館に残る最後の学部になっていた。

式典終了後、急ぎ研究室に戻り、昼食をかっこみ、13時から学会の理事会に参加。

大学の業務が今日みたいに土日もあることが多いので、近年、学会で理事に選出していただいても、なかなか出席できなかったが、オンライン会議になったおかけで、参加できるようになった。

その後、ほとんど時間をおかず3年生の臨時ゼミ対応。

クエスチョンネアをチェックし、アドバイスをする。

外国の文献の質問項目を翻訳して、回答者がストレスなくすっと理解できるように仕上げることがどれほど難しいか体感していることと思う。

私が試しに幾つか翻訳してあげたが、君らのした訳との違いに驚いたのでは。

組織心理班は、他の班と比べて調査設定がそれほど難しくないため、自分たちは遅々として進んでいないように見えるかもしれないけれども、もう一歩だから、あとひと踏ん張り!

2020年9月18日金曜日

オンライン合宿?

 今週はとにかく忙しい…

メールの返信が遅れがち。

日中は会議だらけで、夕方から晩にかけて、臨時ゼミやビジチャレの個別ミーティングなどが入るというパターンが最近は多い。

昨日は終日3年生に対して統計実習を実施。

全部で7時間ほどかけて。

基礎的なところから一挙に多変量解析まで。

最初の午前中から午後早い時間まではピシッとしていたのに、18時に近くなると、難しさと疲労とで少しだらけたかな。

しかし、オンラインでもまぁまぁできるもんだとの認識。

来年以降もこれで行こうかな。

で、今日の午前中も3年生の夏ゼミ第何弾目か…何回やったっけ?

今年は3泊4日の恒例の夏合宿がないので、何回かに分けて例年より多く夏ゼミを実施した。

3年の3つのグループともに、クエスチョンネアの作成に苦しんでいる。

やっと気づいていることと思う。

測りたいものを測るのは、想像以上に難しいと。

もうひと踏ん張りだから、頑張れ!

2020年9月16日水曜日

この気持ち…

 お涙頂戴が好きなわけではない…

でも人を教える人間は、人の心の微細な動きを理解する、そんな「義務」があると私は思っている。

私も小さい頃、親の引っ越しの都合で何回も何回も引っ越しを経験した。

友達も少なく、おそらく向こうは覚えていいないだろうなぁという些細なことでも、今でもヨーク覚えている。

この動画はそんな経験をした我々には、涙をこらえることはできんよ。

https://www.youtube.com/watch?v=_YKG3bbklCc&t=314s

2020年9月15日火曜日

来週からは

 世間は土曜日から4連休ということだが…

来週の月曜日から秋学期が始まる。

いよいよ学生・教職員のコロナ感染のリスクに留意しながら、対面授業を一部実施することになる。

緊張感が日々増す。

秋学期が始まる直前。

会議の連続。

むしろ学期が始まった方が楽かもな。

おっと自分の授業があるから、そうも言っていられないか。

さぁ明日も大事な会議が4つで、晩は3年の組織心理班の臨時ゼミ。

読みたい本が最近立て続けに出版されて、はよ寝たいが、これからちょっと読書。

明日もビシッといこービシッと!

2020年9月14日月曜日

山登りの苦労

 3年生のゼミ生にとっては、研究という山登りに初トライしているわけだが、これまでとは異なる局面に遭遇して、少し苦労しているようだ。

モデルの構築がここまでスムーズにいった期は今までにないと思う。

それだけ17期は頑張っていると思う。

頑張っているとは思うのだが…

以前の期と明らかに違うのは、必死になりすぎることなく、多少楽しみながら取り組んでこられたことであろう。

体連の学生もいるし、普通に用事があるときには、ゼミの活動よりそちらを優先してもらっているし。

まぁコロナの影響もあるので、部活が今年はできていないこともあって、そういったことも少なくて済んではいると思うのだけど。

さて、今苦しんでいる局面は、クエスチョンネアの作成。

測りたいものを図ることが思ったより大変だということを、おそらくしていることだろう。

既にガントチャートは予定からかなり逸脱し始めていることを示している。

さぁここからどう動くかな、17期は。

臨時ゼミをグループごとに最近頻繁に実施してあげているけれども、山登りの伴走をお願いするのなら、自分たちで登る(調べ考える)ことが大事で、私が先頭に立って引っ張り上げてもらう(質問して私に正解を求める)のを期待してはダメ。

ま、期待しても教えてはあげないけどね。

自分たちで高い山を登ることを選んだのだから、自力で行けるところまで登ろう!

自分たちで少しずつでも登ろうとしていることが分かれば、付き合ってあげるから、私も。

2020年9月12日土曜日

何か月ぶりかな

 昨日と今日、3年生の女子と男子の健康診断があった。

そのついでに渡すものがあったので、3年生のゼミ生と会った。

2月にギリギリ行うことができた春合宿以来だから、対面するのは7か月ぶりか…

もうそんなに会っていなかったんだなぁ…

ちょっと新鮮だったわ。

このところグループごとの臨時ゼミを頻繁に実施しているが、どのグループもモデルは完成していて、クエスチョンネアの完成に全力を挙げている。

それが上首尾に終わったら、データ収集に入り、その後は統計分析。

ということで、来週は数時間をかけて、オンラインで統計実習を行う予定。

これって初めての体験だけど、何とかうまくやりたい。

基本統計量を算出するところから多変量解析をするところまで一気に。

そのためのデータや分析手順も時間をかけて作り、本日学生たちに送付した。

今のような環境になって、むしろゼミの効率は上がっているようだ。

明日は…久しぶりに休むかな…

2020年9月10日木曜日

17 期の現状

 新しい渡辺ゼミの姿を体現すべく始動した17期だが…

案外、高い山を登りたい連中が多いようだ…

まだまだ甘いところは多いが…

なんと、3グループともにモデルは既に完成!

質問表の作成に入っている。

ここんとこ臨時ゼミを求められることが多く、かなり私も大変は大変。

今日も午前中3時間会議で、午後4時間会議をこなした後、管理会計Gを1時間チェックし、その後スポーツビジネス班を3時間(!)チェックし、たった今帰宅し、ようやっと晩御飯を食べているところ。

こんなことがしばらく続きそう。

17期生の顔も少しずつだけど締ってきたようで、それを見るにつけ、応えてあげなきゃという気持ちになる。

あれ?これって例年と同じじゃん笑

2020年9月9日水曜日

インド…

終日会議だったけれど、晩のインド関連イベントは楽しかった。
久しぶりにウェビナーで頷きの連続。
ビジチャレの学生にも参加を促したけれど…
彼がこの機会を活かすかどうかは、彼自身にかかっている。
チャットやメールで俺が応援し続けられるうちは、いい。
でも、俺がいなくても、後押ししてくれる人がいなくなっても、自分でぐいっと前に出られるようにならないと。
それができるようになること…
それこそこの講座の産まれた理由なんだから。

インドのプロクラブと中大サッカー部の交流戦とかを実現したい。
スポンサードを獲得して。
スポンサーもインドでのマーケットを開けるような、そんなウィンウィンの関係で。

もう正直嫌気がさしている。
既存の枠組みの中での、良いの悪いのを議論しているのが。
飛び越えていきたいよ。
全国を股にかけて活躍している若い連中を見ていると、本当にそう思う。

2020年9月8日火曜日

夕焼け…そしてビジチャレ

今日の大学。
午後5時半。
夕焼けが綺麗だった。
キャンパスはガラガラだけどね…
秋学期は、一部対面授業が始まるので、少しは賑わいが戻ってくるだろうけれど…
そうなればなったで、心配事は尽きないのだけれどもね…
今日は午前中2時間ちょっと、スポーツビジネスチャレンジ実習の授業。
午後からは4時間会議をしてから、30分ほど企業の方とミーティング。
それからテニスに行って、たっぷり汗をかいて、シャワーを浴びて、ご飯を食べて、そしてドイツ在住のスポーツライターの方(この方、本業はサッカーの指導者でドイツでA級ライセンスを持っている方!)と、学生4名とミーティングをして、それがたった今終了したばかり。
実に2時間お話をした。
有意義な時間だったなぁ。
ビジチャレの広報班の活動の一環。
超有名なスポーツ雑誌のWeb版に、ビジチャレの講座を紹介してもらいつつ、東京23FCの認知の向上を目指すため。
…が少し疲れた。
眠い…
明日も会議だらけだけど、晩にはちょっと楽しみなウェビナーがある。
ビシッといこービシッと!


2020年9月7日月曜日

ありがとう…

人生の価値は,人との最後の別れに際して一言「ありがとう」って心を込めて言いたい(言うことができる),そんな人がどれだけたくさんいるか,で決まる…と思う。
この歌は本当に心に響く。

KOKIA
https://www.youtube.com/watch?v=z2bVk_nP9JM

仕事を楽しんでいる人

スタンフォード大学にCarol Dweckという心理学者がいる。
認知的動機づけ理論を展開した大家。
私も自分の論文の中で何度か引用・参考にさせていただいたことがある。
そのDweckに師事した上田信行先生の著書『プレイフル・シンキング(決定版)』は,実に凄い本だ。
どうすれば仕事を楽しめるのか。
ここまで統合的・具体的に描かれた設計図は見たことがない。

その「はじめに」のお言葉。
仕事を楽しんで(プレイフルに)働いている人達の特徴として…
皆「本気!」だとのこと。
これ納得。

以下,引用(p.4)。
何かにワクワクするのは,それがまだ誰も見たことのないものだったり,誰も成し遂げられていないことだったりするからだ。
その反面,前例がないため失敗のリスクと背中合わせでもある。
だから,不安でドキドキする。
ワクワクドキドキすることをやり切ろうとするのは,はっきり言って,いばらの道だ。
それでもあきらめずに前進し続けたら,世の中の人々を「あっ」と驚かせるようなことを成し遂げられるかもしれない。
そのときの感動も大きなものになるはずだ。
この感動を一度でも経験した人は,次にまたおもしろそうなアイデアを思いついたら,多少困難な道でもそちらを選ぶだろう。
憧れのゴールに思いを馳せながら,困難を乗り越えていく。
こうなれば仕事はどんどん楽しくなる。
このように「真剣勝負」を重ねた人だけが,「プレイフル」なスパイラルに載ることができるのだ。


ここまで明瞭に言語化していただいて,イヤー気持ちいい!
完全に同意。
というか,これこれまでゼミ生に言い続けてきたこと。

2020年9月6日日曜日

日曜が雨だと…

日曜日が雨だと畑仕事ができない…
自宅で映画を見たり、本を読んだりもできるだが…
今日は学会もあり、またミーティングが一つ入ってしまったので大学へ。
ちょっと疲れ気味…
来週の週末は休めるかなぁ。

2020年9月5日土曜日

今日は後期授業の…

若者の繊細な心の機微を描かせたらならば第一人者の重松清。
うちの子供には良く本を買ってあげたっけ。
「ステップ」も良い小説だった。
映画になったそう。
知らなかった。
この春学期は映画どころではなかったからね。
主題歌は秦基博の「在る」。
弾き語りがいいね。
本の内容にぴったり。
https://www.youtube.com/watch?v=7qgHbBLaLVI

さて,今日は諸々書類作りとともに,24日から始まるJリーグ・ビジネス論Ⅱの準備。
初回と最終回を除く12回に,外部講師を招聘する。
Jリーグのクラブ関係者,広告代理店の方,Jリーグの機構の方,Jのタイトルスポンサーの明治安田生命にも。
同時双方向型の講義を実施する。
実施手順書や授業運営上のお願いを,外部講師の方に送る準備に時間が結構かかる。

そうそう15時から学会の統一論題報告を聞くんだった。
あ,もう時間!

2020年9月3日木曜日

3年生のゼミ第三弾

今,3年生の夏ゼミ第三弾終了…
今日は10時から4年生のゼミをやっているので,途中昼休み休憩,そして一つミーティングを挟んで,8時間以上ゼミをやっていたことになるのか…
疲れたわ。
オンラインって対面より疲れる気がするなぁ。
3年生の夏ゼミ第三弾って言っても,ちょくちょくサブゼミに顔を出させられるので,もう何回トータルでやっているか分からないけれどもね。

さて,スポーツビジネスのグループは,本日モデルが完成!
例年より早いね。
クエスチョンネアの作成に入ることに。
でも,組織心理のグループも,管理会計のグループもあと一歩!
頑張れ!

…お腹空いたからはよ帰ろ…

4年の夏ゼミ

今年は渡辺ゼミ17期目にして初めて夏合宿が実施できない。
30時間ほどのマラソンゼミができないということで,今年は夏ゼミを例年より多く実施することになった。

まずはタカキのキャリアリフレクション(CR)の研究。
CRとは,自分のこれまでの仕事ぶりやキャリアを捉え直すことで生じる,職務やキャリアに対する考え方の変化のことを言う(永野・藤,2016)。
信頼感のある人,しかも強い紐帯の人ではなく,弱い紐帯(普段の生活圏を異にしている接触頻度の低い相手の人)を周囲にたくさん持っている人ほど,CRは起こりやすいと考える。
信頼感は能力があり,誠実であり,慈善性のある人に対して抱くものなので,社会人になってもできるだけ行動範囲を広げ,そういう人に出会う確率をあげれば,CRは起こりやすいと考えるわけね。

二番目はノスケの効果的なフィードバックに関する研究。
上司による部下が現状を把握し,向き合うことの支援や振り返りとアクションプランづくりの支援をフィードバックと捉えるわけだけれども,大事なことは部下がそれをしっかりと「支援」と認知すること。
その認知に影響を与える要因は,おそらく部下のパーソナリティだけではないはず。

三番目はタバッチのアメーバ経営に関する研究。
アメーバ経営導入企業では,評価的インセンティブ,自己実現的インセンティブ,理念的インセンティブを高く求める人は,働きがいを高く感じており,物質的インセンティブを高く求める人は働きがいを感じられていない,とする。
また,アメーバ経営を導入し,比較的長期に渡りそれを実施し続けている企業では,評価的インセンティブ,自己実現的インセンティブ,理念的インセンティブを高く求める人が多い,とする。
概ねOK。
ほぼ仮説立案が完成!
この時期に完成というのは,早いね。
ただ,例えば評価的インセンティブが供給され続けていれば,高い評価が得られないことがあるとしても,得られることもあるだろうから,得られたとしたら欲求が充足されるので,満足感が高まるであろう。
ただ「働きがい」は,満足感が高まるだけでは得られない。
一定のコストが傾注されなければ得られない。
だから,「各種インセンティブを高く求める人は,働きがいを高く感じる」とするのなら,もう少しロジックを考えなければならないだろう。

四番目はジェイの上方影響力に関する研究。
上方影響力というのは,ミドルが上司に対して有する発言力の大きさや上司との関係における自律性の程度のことを(金井,1991)を指す。
ただ,これを勝手に上司の耳に痛いことを部下が言える程度って意味に置き換えて,先行要因とかを考えてしまっているので,「発言力が大きい」ということの意味をよく考えることが必要。
ただ,この発言力の大きさというものには,諸々泥臭い要因が影響していると思われるので,かなり難しい課題が多いので,よーく考えた方がいいかも。

五番目はリョウの新卒採用に関する研究。
オンライン就活が主流の中で,就活が上手くいった人の特性を調べる研究。
コンピテンシーやセルフモニタリングが影響しているのでは,と捉える。
ただし,「上手くいった」というのをどのように捉えるのかというのは,かなり難しい問題なので,よーくそこを考えなければならない。
たんに内定先が多いだけではダメだろうね。

六番目はアカリの在宅勤務における自己調整学習の研究。
自己調整学習の中の学習方略(努力調整・プランニング方略・モニタリング方略・認知的方略)について,在宅勤務でどのような工夫をしているが,高い成果をあげているのか,仮説発見型の研究を行う。
今日は質問項目のチェック。
通常の学習方略の質問項目を在宅勤務方略に換えるのに,もっと工夫が必要だね。

七番目はシンの臨場感に関する研究。
臨場感というのは,場がリアルではなくてバーチャルであるというのは前提。
そのうえで,その内容(例えば教育の仕方やUSJのジョーズ)がリアルに近ければ近いほど,臨場感が高まる。
その内容が完全にリアルだと,もうそれはバーチャルではなくリアルなので,臨場感という概念自体が成立しなくなる。
さぁ理解は深まってきたけれども,これをどう料理していくかが今後大事になるね。



2020年9月1日火曜日

ヒンディー・プロジェクト第二弾

スポーツビジネスチャレンジ講座で、ヒンディー語で23FCの様々な社会貢献活動を紹介していくプロジェクト。
第二弾発射!!
https://twitter.com/Tokyo23fc907

是非、ご覧の皆様も「いいね」「リツイート」をお願いします。
拡散させるために、インドにお住いの日本人インフルエンサーへアプローチしたり、西葛西のインド人の方のお店で、たくさんのフォロワーがいらっしゃる店主の方にフォローをお願いしている。
学生たちはできるだけ多くのインド人の方に、23FCのことを認知してもらおうと頑張っております!

5年前の記事

自分の人生が運命によって決まるなんて思いたくないと想い、生きてきたような気がする。
自分の人生を決めた大事な出会いすら、過去の自分の生きざまからの必然と想いたい。
どちらに転ぶか分からないという瞬間がある。
その数秒後の結果が、運命によるものと考えるのだとしたら、ギリギリの勝負は運命に委ねるのしかないのか?
それでは虚しすぎる。

私は信じている。
バスケの試合でリングの上をボールがくるくる回り、回る勢いが弱まってきた後、ボールがリングの中に落ちるのか、それとも外に落ちるのかは、運命によるものでは決してない。
あと半歩の努力。
もう駄目だと思ってからのあと少しの努力。
それを積み重ねてこられた人のシュートこそが…内側に落ちると。

https://wtakeo.blogspot.com/2015/02/blog-post_18.html