仕事上の失敗に伴い「恥」の感情が生起することは多い。
恥をかいた後に,失敗の原因を何に帰属させるかによって,内発的動機づけを促進することもあれば,無力感が高まってしまうこともある。
恥の生起がどうしても避けられないのなら,その後のケアが大事になる。
恥をかいた後,その当該の成員に対する適切なソーシャルサポートが必要になる。
帰属様式を望ましい方向に誘導する介入。
これである。
適切な介入の在り方は,失敗の大きさ,恥の大きさ(凝集性が高い場合は増幅する?),組織成員の失敗の経験数などによって違うかもしれない。
越境学習に関する研究。
越境学習を組織成員が自発的にするような環境をいかに創るか…という観点ではなく…
プランドハプンスタンス理論(計画された偶発性理論)などを援用して,越境学習の数,範囲,頻度などによって,将来のキャリアが影響を受けるのでは…という観点から研究を進めた方がいいかも。
残業時間に関する研究。
業務の透明性,時間の透明性,コミュニケーションの透明性(この概念の意味が良く分からない)の3つが,残業の伝播や遺伝を抑止するという部分の理屈が良く分からない。
また,上記の3つが仮に残業時間を減らすとしても,残業時間を0にすることが本当にベストなのかどうか,また残業時間を減らすほどジョブパフォーマンスが促進されるのか,といった諸点について疑念が残る。
支援的なユーモアの組織的影響に関する研究。
支援的ユーモアが人脈の形成に影響を及ぼしていると仮定するのならば,まずは人脈の研究をしっかりレビューすることが大事だね。
社内SNSが知識創造に及ぼす影響に関する研究。
SNS上で貴重な情報・知識が流通する状況であれば,知識創造を促進するかもしれないが,重要なことは,どうすればそういった貴重な情報や知識をSNS上に提供するよう促すことができるかってこと。
それを促す要因としては…まず「垂直的な情報・知識提供」ということであれば,垂直関係の上位者にそれをするインセンティブの供与が大事。
水平的なってことになると…これが難しいね。
それを促す要因としては…まず「垂直的な情報・知識提供」ということであれば,垂直関係の上位者にそれをするインセンティブの供与が大事。
水平的なってことになると…これが難しいね。